第20話 『020 騎士団Aを使う』
『020 騎士団Aを使う』
「商人マージンが去りましたがいいのですか? 食ってもいいですが」
「食わなくていい。ただ商人マージンは生かしておけないのは俺が危機になる。あいつは必ず俺を消しに来る。逆に騎士団を使ってやろうと思う」
商人マージンは騎士団に金を渡したなら、ガイルも渡しているだろうと思い、この町の騎士団に探りを入れたところ、思った通りにガイルと繋がる騎士団は存在した。
たぶんゲームのストーリー上では騎士団Aとかになっているだろう。
その騎士団Aと会ってみると商人マージンとも繋がっていたことが判明。
これは俺にとって都合がいい。
なぜならこの騎士団Aを使えば商人マージンを消せるからだ。
俺は騎士団Aにさらに多額の金を渡した。
Aはすんなりと俺の金を受け取った。
そして俺の要求を飲んだ。
要求は商人マージンを捕まえること。
一生牢獄に入れておくこと。
そして俺は追わないことを要求した。
騎士団Aは合意した。
しかしあくまでこの町の騎士団が俺を追わないとした。
俺もそれでいいとした。
俺が殺すと騎士団Aが動き出すよりも、騎士団Aに追加で金を渡して商人マージンを処分させる方を選んだ。
この方が悪役貴族らしい方法だろう。
勇者パーティーは絶対に取らない方法だが、俺が安全になるなら、方法は問わない。
騎士団Aに任せた。
◇
へへ、貴族ガイルは私には手は出せない。
まさかガイルの旦那が私を裏切り工場を破壊するのは予想外だった。
頭が狂っているのか。
自分から偽薬を作ろうと話をしていて、資金も出しておいて、今度は工場を狼に破壊させる。
グリーンは私の護衛役で雇った元冒険者だった。
多額の資金を渡していたのに使えない奴だった。
金は後で死体から取ってやろう。
なぜなら私はグリーンの他にも護衛がいるのだ。
ふふふ、騎士団にも金を渡しているのですから、もし私に何かあれば直ぐに騎士団がそいつを捜索します。
だから私を殺すことはできないという防波線を作ってあるのです。
これで貴族のガイルは私には手は出せませんね、へへ。
騎士団Aが私を守ってくれるのです。
騎士団Aが私に会いに来た。
また金を渡せば私は安全である。
えっと、どういうことだ、なぜ私を拘束するのだ。
待て待て騎士団Aよ!
私を拘束するとは何事か!
◇
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