第18話 『018 ケンタウロス戦』

『018 ケンタウロス戦』


グリーンと呼んだら、工場に男が出てきた。


冒険者でもない風。


記憶でも覚えているぞこのグリーンを。


商人マージンの雇った殺し屋家業の男だった。


「マージンさん。ご命令を」


「ガイルと狼を殺せ」


「はい、マージンさん。2人を殺します」


殺すだと?


やはり殺し屋と断定できた。


勇者パーティーで倒したからな。


倒したけども危険な男だったはず。


攻略サイトでも危険なサブストーリーだと注意されていた。


確かグリーンはテイム魔法を使う。


魔物を調教して自由に扱える特殊な魔法だ。この工場に呼ぶきか。


「こっちに来い、魔物ケンタウロスよ!」


「ガイル様、変な魔物が現れました。下半身が4本足の動物です」


「俺がやる。ニーナは下がっていい」


「私に戦わせてください。戦いたいです」


「わかった。ニーナに任せる。俺が支援もする。グリーンはサモナー魔法使いだ。魔物を調教できる」


「はい、ぶっ殺してやります」


工場は広いが、戦闘する場所ではない。


ケンタウロスと戦闘になった。


ケンタウロスも魔狼になったニーナと同じくらいに大型だ。


めちゃくちゃに破壊するニーナと激突した。


ケンタウロスの動きは戦闘した経験が俺にはある。


ケンタウロスは4本足で上半身は人。


腕には剣を持っている。


動きが不規則で飛び回るからかニーナはやりにくそうだ。


本来の能力を活かせていない感じがみれる。


「あはははは、私のケンタウロスは狼などに負けるものか。殺してしまえ」


「ムカつく男だわ」


ニーナは剣をかわしきれずに体を切られる。


やはりケンタウロスは要注意魔物だった。


俺もプレイヤーで苦労した経験があった。


しかし経験があるので有利にもなる。


ケンタウロスは動きは不規則に思えるも、剣を振る時に特徴のある癖があった。


癖は尻尾。


尻尾を高く上げると剣を振るのを思い出す。


それをニーナに伝えよう。


「尻尾が上がれば剣を振るうぞ」


「尻尾ですか。確かに尻尾を動かしますね。ありがとうございます」


俺が忠告するとニーナは尻尾の動きに注意して戦いを進めたら、ニーナは剣の動きを完全に見切っていた。


そうすればニーナの爪が届いた。


ギイイイイイイ!


ケンタウロスは爪で切られて倒れた。


討伐した。


「ケンタウロス! 私のケンタウロスが負けるとは」


「おい、グリーン、負けてどうすんだ。私は多額の金で雇ったのだぞ。狼とガイルは絶対に殺せ」


「ケンタウロスが死んだ。こうなったら次の魔物で殺す」

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