第11話 『011 ニーナと宿に泊まる』
『011 ニーナと宿に泊まる』
町で買い物をする。
俺の服は爪で切られたし、ニーナも服は酷かった。
服を購入する。
俺は貴族風の高級な紳士服だったが、貴族っぽくなるし、ガイルを隠したいので、市民が着ている安い布の服にした。
この方が目立たなくなるから好都合だと思うも、ニーナは普通すぎると不満がある。
ニーナの服はボロボロの布切れの服だったから、高い高級な女性服を購入。
とても嬉しがっているので良かった。
2人で暮らすことになり宿でも宿泊した。
宿で今後のことを考える。
俺がゲーム世界を知っているのは教えていない。
説明するのが難しいし、俺も説明できる自信がないのもある。
ゲームではこの近くでイベントがあるのを思い出す。
ここはスタートの町という名称だった。
この町から近くで魔法を習得できるストーリーで、勇者が魔族を討伐すると、転移魔法を習得できる超お得なストーリーである。
転移魔法は移動が一瞬で移動できるから、時間を短縮できるのが便利だった。
特に最初よりも移動できる町が増えるほど便利になる。
プレーヤーならば必ず取得するべきストーリー。
ただそのストーリーは勇者パーティーが向かっていって勇者オーディナルが最後は魔族を討伐して魔法を得るシナリオであるから、俺が取得できるかは未知数だな。
未知のストーリーになってしまうが、やって損はないだろう。
場所は魔族の山の村だったかな。
山の下に村があって、村人は魔族に怯えているんだったけかな。
勇者パーティーが救ってあげて、転移魔法を使えるようになる。
村では確か少女が病気だった。
その病気を治すには、めっちゃ遠い町に行く必要がある。
転移魔法で移動して購入し、転移で帰り少女に薬を渡すというストーリーがあった。
ニーナに相談して翌日に向かうと決めた。
◇
スタートの町から移動して魔族の山の村に到着した。
この村は人口は少ないのはゲームと一緒だな。
「初めて来る村です、ガイル様」
「うん、俺もだ」
ゲームでは来ているが黙っておく。
ガイル様ってのは慣れないな。
「あなたは村の人ではないですね? 貴族ですか」
そこで村の老人男性が話しかけてきた。
なんかゲームっぽいな。
「はい、別の町から来ました。ガイルといいます」
「ニーナです。村の近くには山があるのですね。山に登ってもいいですか」
「貴族のガイル! 村にも噂は聞いています。悪の貴族ガイルと」
「あ、それが俺です」
「村に来たのは悪事をしにきたなら今すぐに帰れ」
「俺は悪事をしに来てはいない。魔族を討伐に来た」
「信じられないな。町に行ったものがガイルは悪の噂は聞いているんでな」
思ったよりも俺の悪い噂は届いているらしい。
めっちゃ怪しんでいる。
「ガイル様は嘘は言っていない。信じなさい」
「わかりました。だが魔族と戦うのはお止めなさい。山に登ってはいけません。山には魔物もいるし魔族がいます。この村は魔族に支配されています。逆らえません」
「冒険者に頼めばいいでしょう?」
「いいえ、冒険者は来ません。なぜなら山にいる魔族はアモンと言って異常な強さがあるから。以前に冒険者が討伐に来ましたが、全滅しました。その冒険者パーティーは有名なパーティーだった。それ以来、噂が広がり誰も来なくなったのです」
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