第6話 『006 勇者オーディナルを討伐』
『006 勇者オーディナルを討伐』
ダンジョンから出る。
ゲーム世界は続いているので安心した。
今後は別の町に行くか悩む。
メインストーリーでは勇者オーディナルが魔剣は回収して、武器屋に売却して終わりだった。
サブストーリーではガイルを最強にしないように魔剣を破壊するとガイルは魔剣なしでは勝てないで殺されて終わり。
その大ピンチ状態から脱出し安心した。
いつかはダンジョンの死体は発見されるだろうから、俺は遠くにいる方が怪しまれないだろう。
ダンジョンで勇者オーディナルの死体からは、金を取る。
俺は悪役だし問題ないよな。
他にはネックレスを取った。
これは使えそうだから。
武器や防具は明らかに勇者のものだとわかるから、俺だと足がついてしまうのもあり取るのは止めた。
盗賊からは俺が渡した大金を持っていたから取り戻した。
金には困らない程度はあるな。
騎士団が町にはいて、町の治安にあたっているから騎士団は要注意だな。
俺は奴隷商人がいた町ではない方向に向かうと決める。
歩いていると向こうから3人の男女の冒険者らしい奴らが立っていた。
俺は目も合わさずに通り過ぎる。
「おいお前、ちょっと待て」
「何ですか?」
「お前は貴族だろ。服装が冒険者じゃない。ダンジョン近くで防具もつけない奴はいないからな」
「ああ、そうですね。貴族です。私は急ぎますので、行きます」
貴族だと知っていて、舐めた口をきいてくるのは普通じゃない。
この3人は普通の冒険者じゃないだろう。
「貴族さん、そのネックレスはどうしたのですか。友達の袋と似ているなあ。見せてよ」
「これは私の袋です」
「勇者オーディナルに貸したネックレスよ。なぜあんたが持ってんの? あり得ないわね」
失敗した。
強欲スキルがあるからか、ついネックレスを奪ってしまったのが、ここで裏目に出る。
女が俺を呼ぶのは怪しんでいるからだ。
勇者オーディナルの名前を出した。
これではっきりとした。
この3人は勇者オーディナルのパーティー。賢者ジャヤ、武闘家ピケ、神官サラと確定だ。
プレーヤーなら勇者パーティーの3人は誰でもわかるおなじみのパーティー。
プレーヤーが選ぶシナリオの選択によってはパーティーメンバーは変化する。
他にも有力なおすすめメンバーはいるが、攻撃と防御のバランスが取れているパーティーでは、この3人はいい組み合わせとされている。
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