6話
ここは川上高校。いま昼時間だ。
俺は友達の
「なあ、優斗。お前好きなVtuberっている?」
「う、うーん。俺は桜羽場 雪野かな。めっちゃ可愛くて、歌も上手なんだ。そういう湊は?」
「ん?俺は桜川 カスナが好きだな。のほほんとしていて、ところどころ抜けているところがいいんだよな。なんかこう守りたくなるっていうか。」
「へ、へー。」
…なんか、友達に言われると複雑な気持ちになるな。
「ところで優斗…」
「ん?何?」
「唐揚げ頂き!」
「あっ、ちょ、俺の大好物が!」
あ、あいつ。俺の大好物を食べやがった。頑張って作ったのに!この怖いもの知らずは食べ物の恨みを甘く見ているようだ。よし、お灸を据えてやろう。
「…なあ、みなと。」
俺は声をできるだけ低くする。そして満面の笑顔で湊のほうを見る。
「な、なんだよ。…あっ、俺のハンバーグが!楽しみにしてたのに!」
俺は湊のハンバーグを箸でつかみ、食べた。ふふふ、これで復讐完了だ。あれ、めっちゃ落ち込んでるんだけど。
「これに懲りたら、人の大好物を勝手に食べるなよ?」
「…肝に銘じます」
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今日もいつも通り妹を連れて帰り、家に着く。家事をして、高校生だから自室で勉強もする。明日は休日だから、何もすることがない。
Vtuberでお金を稼いで、最近貯金もたまってきたので3人で遊びに行ってもいいかもしれない。水族館や動物園、二人が見たがっていた映画でもいいな。よし、決めた。明日は映画を見に行こう。二人に言ったらきっと喜ぶぞ。なんだかうきうきしてきた。二人には明日言おう。よし、今日は早く寝ることにしよう。
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