配信開始
「あ、あー。皆、聞こえてる?」
ー聞こえてるよ!
ーこっちも!
「みんなありがとう!じゃあ配信はじめよっか」
俺は現在、Vtuber をしている。ゲームをしたり雑談をしたりと内容はあまり決まっていなく、緩い感じで活動している。登録者は三十万人でそこそこ知名度がある。
Vtuberであることは何の問題がないのだがなぜか女としてデビューをすることになった。俺はおかしいのでは?と思い、会社に何回も聞いてみても返答は同じで「頑張ってくださいね」と言われた。
そんな訳でVtuber 活動が始まってからは配信中ずっと裏声なのだ。…正直喉がかすかすになるから地声でしゃべりたいところだと思っている。
だけど視聴者さんとたくさんしゃべれるのは楽しいから、結構今の状況が気に入っている。
さあ配信スタート!
「みんな、今日もお疲れ様!」
ーおつかれ
ーこの配信のためだけに生きている…!
ーいやされる~
「さて、今回はカマクラというゲームをしていこうと思います。このゲーム、建物を作ったり、冒険したりなど様々な遊び方ができて世界中でとても人気らしいのです。もし人気があったらシリーズ化をしようと思っているのでぜひ見ていってください。」
今回はゲーム実況をすることにした。前々からカマクラをやってみたかったので今テンションがすごい上がっている。なんでもストーブという人物を動かしていろいろすることができるらしい。どんなゲームかは想像がつかないのでやってみたいという気持ちで買った。
「えーと、この世界の名前は…さくかなにします!」
ー桜川 かすなからとったの、か?
ー本当に省略したらさくかすになっちゃうもんな
「皆大正解!では早速始めましょう。」
一時間後…
「みんな、今日の配信はここまで!次回もまた来てね!」
ーばいばい
ー今日の配信もたのしかった
ーエンジョーマンにやられたところおもしろかったw
プツン…。
「終わった~」
今日の配信は結構上手にできたと思う。…にしてもカマクラが楽しかったな。複数人でもできるみたいだし今度、家族と一緒にやろうと思う。
ガチャ
「「ただいま」」
「「「おかえり」」」
この光景は我が家では当たり前だ。父さんと母さんは職場が近く、夫婦仲がとってもいいのでいつも一緒に帰ってくる。
家族が全員集まるのはたいていこの時間だ。
話したり、遊んだりなどの家族団らんをよくしている。
「父さん、カマクラっていうゲームを買ったんだけど一緒にやろう」
「いいよ。ところで優斗、Vtuber活動は楽しいか?」
「うん、とっても楽しいよ」
「そうか。優斗が楽しいならいいな」
家族はおれが女Vtuberをやっていることは知っている。最初は反対してたけど最終的には納得された。なのでみんなが俺に協力的でとても助かっている。
11時 就寝
高校性だから勉強もしないといけないし、動画の編集もしなきゃいけないから大変だな。ちなみに動画編集は手伝ってくれる人がいるので結構楽ができている。その人には感謝しかない。早く寝ないと怒られるから寝よう。
「さて、明日も一日頑張るぞー!」
女Vtuberの中の人は男?! @petapetan
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