トラック7:収録が終わったので左耳から耳かきしてもらおう……【耳かき(左、外中、綿棒)、耳ふ~、ささやき、豪華なベッド、いちゃいちゃ、かすかな波の音】

(時間場所:高級ホテルの客室)


(位置:正面、近く)

(SE:波の音、少し遠く、トラック終わりまで続ける)


(SE:ソファーの上に乗る音、やわらかそう、ふたり分)


(うっとりした声で)

お夕飯豪華だったねぇ。


(明るい声で)

……食事代? 心配しなくていいの。

経費入ってると思ってね♪

それに収録優先でお昼てきとーだったし

その埋め合わせだよ。


(気づかう声で)

せっかくいいところに来たのに、

地元の名産とか、SNSで話題になるお店とか、

行けなくてごめんね。

しかも疲れたでしょ?

わたしのことは気にしないで休んでいいよ。


(SE:足音、はしゃいだ足取り)

(SE:ベッドの上に乗る音、ふかふか)


(位置:正面、中距離)


(はしゃいだ声で)

ほらぁ、ベッドすっごいふっかふか♪

ん~、すりすり~。

(SE:髪、布がこすれる音。毛布に顔をすりつける、続ける)


(眠い声で)

疲れもあってベッドで溺れちゃいそうでしょ?

わたしも収録って理由つけて

いいところにお泊りするのにハマりそうでやばい……。


(SE止め:髪、布がこすれる音止め)


(自分に言い聞かせる声で、少し早口)

いけないいけない。

みんなのおかげでここにいるんだから、

そこは身を引き締めていかないと……。


(申し訳ない声で)

たまにはいい?

キミもリスナーのみんなも

『俺達の金で贅沢してくれ』なんて言うけどさ、

やっぱりダメ。


(迷った声で)

せめて、誰かの癒やしに繋げないと……。


(ぱっと明るくなって)

あ、そうだ。

めったにできないことしよっか?


(色っぽい声で)

キレイなお部屋、豪華なベッド、程よく聞こえる波の音……。

そんなときにしたいことといえば……。


(とても色っぽい声で)

耳かき、だよね?


(甘やかす声で)

うん、今日一日わたしに付き合ってくれたお礼だよ。

お高い機材を壊さずに

ここまで持ち運んだんだよ?

いい仕事をした自覚を持ってよ。


(不思議に思った声で)

収録いっぱいしたのに、

いつもASMRの収録でするような耳かきを

オフでさせるのは悪いってこと?


(甘やかす声で)

ASMRでする耳かきと、キミにしてあげる耳かきは別♡

メインディッシュとデザートが別腹なのと同じだよ。


(とても甘やかす声で)

キミはそんなふうにわたしを気づかってくれるんだからっ。

……今日くらいはされてほしいな。


(SE:足音、ゆっくりと)

(位置:正面、近く、『キミ』がベッドに乗る)

(SE:ベッドの上に乗る音、ふかふか)


(いたずらな声で)

えへへへ、そうこなくっちゃ♪

綿棒? こんなこともあろうかと、用意してあったんだ。


(やさしい声で)

……せっかくだし今日は、

お高いお部屋のふかふか枕がいいかな?

それとも、わたしのひざまくらがいい?


(愛情のこもった声で)

わたしを選んでくれてありがと。

おいで♡


(位置:左、近い)


(甘やかす声で)

んっ♡ キミにひざまくらするの久しぶり……♡

その分いっぱいいっぱい甘やかしてあげる。


(位置:左、至近)

(声:ささやき、有声、続ける)


(やさしい声で)

まずは外側からキレイキレイだよ。


(SE:左耳外、綿棒で耳かきする音、やさしい、続ける)


(甘やかす声で)

しょりしょり……しょりしょり……。

さっそく顔が緩んじゃってるね~。かわいいっ。

わたしがお上手だから?

そりゃ~、人気ASMR配信者なんだから、

お上手なのは当然♪

でも褒められるとうれしいな、ありがと。


(はしゃいだ声で)

しゅり、しゅり、しゅり、しゅり。

ダミーヘッドマイクはいくら上手に耳かきしても、

モアイみたいな顔から変わらないし

感想も言ってくれない。

けど、キミはちゃーんと気持ちよくなって、

わたしのことを褒めてくれる。それがうれしいの♡


(少しあわてた声で)

もちろん配信のリスナーさんや、

音声作品買ってくれたひとからの反応もうれしいよ。

クリエイターは作品を見聞きしてくれたひとたちから

褒めてもらわないと寿命がゴリゴリ減るからね。

さわさわさわ……さわさわさわ……。


(甘える声で)

だからキミがわたしの恋人だからって恥ずかしがらずに、

配信と音声作品の全部に感想をくれるのは

ほんとぉ~にうれしいんだよ♡


(やさしい声で)

いいこいいこ、いいこいいこ。

わたしのこといっつも聞いててくれてありがと。

えらいえらい。


(おだやかな声で)

そり、そり、そり、そり。

本当にキミがいるから活動続けられるんだ。

いくらリスナーさんに応援してもらったり

音声作品が売れたりしても、

なぜかうまくいかないことがあるもん。


(照れた声で)

例えば、収録に夢中になって

マイクを壊しそうになったりね。


(うっとりした声で)

そうなる前にキミは助けてくれる。

「変なことをしてる」って思うより先に、

「困ってるんだな」と気がついてくれるんだよね?


(甘える声で)

配信者……ううん、クリエイターのすることって、

はたから見たら変なことをしていると思われがち。

でもキミはそんな色眼鏡で見ないで、

わたしのことまっすぐ見て、聞いてくれる。

えらいえらい。

本当にキミはえらいんだよ。


(SE止め:耳かきここまで)

ふ~~~。(耳ふ~、やさしく)


(はしゃいだ声で)

ふぅ……、ん~、キレイになってる♪

わたしはいい音のする耳かきだけじゃなくて、

キレイにする耳かきもじょうず♪

キミもそう思ってくれる?


(声:ささやき、無声、続ける)


(甘える声で)

……褒めてくれてありがと。

わたしの寿命が伸びた気がするよ。

次はお耳の中をいいこいいこするねぇ……。


(SE:左耳中、綿棒で耳かきする音、続ける)


(やさしい声で)

いいこいいこ、

本当にキミはいいこだねぇ……。


(10秒ほど息づかい。深めの息、ちょっと不安げ)


(声:ささやき、有声、続ける)

(申し訳ない声で)

わたしはそんなキミに甘えちゃってるって思う。

……ねぇ、本当にさびしくない?

今じゃなくて、わたしがかまってあげられない時間のこと。

さっき海沿いを歩いたときは、

マイクに嫉妬しないって言ったけど、

やっぱり強がってない?


(不安な声で)

わたしは、本来恋人のキミにだけ

言ってあげたほうがいい言葉とか、

恋人にだけしてあげたほうがいいことを

リスナーさんにしてるんだよ?

シチュエーション、フィクションだとしても

甘い言葉や耳かきだけじゃなくて、

『好きだよ』『愛してる』も言ったりもしてる。

多分キミに言った回数よりも、

配信や収録で言った回数のほうが多い気がする。

それがお仕事……といえばそこまでかもしれないけど、

かんたんに割り切ったり納得したりするのは難しいと思うんだ。


(不思議に思った声で)

……まじめだなぁ、

ってキミはそのまじめさがイヤになったりしないの?


(きょとんとした声で)

しない、まじめだから好き……。


(SE止め:耳かきここまで)

(10秒ほど息づかい。深めの息、ときめいてる)


(声:ささやき、無声、ここのみ)

(愛情のこもった声で)

んもぅ……、そう言ってくれるキミが好き。


(声:ささやき、ここまで)

(位置:左、近い)


(甘やかす声で)

さ、そんなわたしの好きなキミは、

掛け声といっしょに

おひざの上で「ごろ~ん」できるかな?

いくよ♪ ごろ~ん♪

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