トラック6:高級ホテルで波の音と炭酸の音を録ろう!【波の音、炭酸の音、景色を眺める、ゆったりお話】

(時間場所:高級ホテルのバルコニー、海が見える、日が沈みつつある)

(SE:波の音、遠く、続ける)


(位置:正面、中距離)


(SE:ドアを開ける音)

(はしゃいだ声で)

あ、おかえり。

ここからの光景と聞こえる音がいっぱい欲しくて、

カメラやらマイクやら散らかってるけど気にしないでね。


(SE:ドアを閉める音)

(SE:足音、カーペットの上なので抑えめ)


(少し申し訳ない声で)

収録の手伝いをもうちょっとって言ったけど、

キミのことをただの使いっ走りにしちゃった。ごめんね。


(甘える声で)

自分も飲みたかったからいい?

ふふっ、ありがと♡

さ、バルコニーに来てよ。

コップも氷も用意してるからさ。


(SE:波の音、少し遠く、トラック終わりまで続ける)

(SE:椅子が動く音、ふたり分)

(位置:正面、近く)


(自慢げな声で)

今日最後の収録は、

海の見えるホテルで波の音を聞きながら、

おいしいサイダーを飲んでまったり過ごすシチュエーション。

キミに最後のお手伝い内容を伝えます!


(愛情のこもった声で)

わたしの話し相手になってほしいな。


(やさしい声で)

自然にわたしとやりとりしてくれればいいよ。

そういう音がほしいから。

始めるね……。


(5秒ほど息づかい。雰囲気を作っている)


(SE:ビンを開ける音、アルミの蓋になってるタイプ)

(明るい声で)

たぷたぷたぷ……。

(SE:サイダーがコップに注がれる音)

はいどうぞ。今日一日お疲れ様。

わたしのわがままに付き合わせちゃったからそのお礼だよ。

(SE:サイダーがコップに注がれる音)

乾杯する? いいよ。

はい、かんぱい♡

(SE:コップが軽くくっつく音)

ごくごく……。(サイダーを飲む音)

はぁ……♡


(おだやかな声で)

おいしいね。疲れに染みるって感じする。

なんか、お酒飲んでるみたいなこと言っちゃった。

大丈夫大丈夫、実はお酒でした~なんてことないよ。

でも、この雰囲気には酔ってるかも♡


(10秒ほど息づかい。波の音に耳を傾ける)


(いたずらな声で)

えい。


(位置:左、至近)

(SE:炭酸の音、サイダーを耳に近づけてる)


(声:ささやき、無声、ここのみ)

(いたずらな声で)

えへへへ♪ どうかな?

つめたーいサイダーの感触と音がいいでしょ?

ASMRって感じでしばらく聞いてたいよね?


(位置:左、近い)


(ため息交じりの声で、たのしい、少し疲れ)

やっぱり音に耳を傾けるだけの時間はほしくなるかも。

わたしは洋館でウトウト、

キミは神社でウトウトしちゃったのは、

普段が忙しい忙しいだからのんびりする時間が

足りてなかった気がする。


(自信のない声で)

それにさ、わたしってキミと「あんなことしたい」、

「あっちに行きたい」って動き回るデートばっかりだった。

キミと同じ場所で、同じ時間を過ごすだけでも

ステキなことだってわかってなかった。


(やさしい声で)

次はどこ行こうかとか、なにしようかとか考えたけど、

『なにもしない』をするのが

『キミとの”いちゃいちゃな”癒しのひととき』になる気がするの。


(10秒ほど息づかい。波の音に耳を傾ける)


(愛情のこもった声で)

一本のサイダーを飲むのに何分もかけて、

潮騒の香りとサイダーの甘さに舌を動かして、

サイダーのしゅわしゅわって音や波の音に耳を傾けて、

沈んでいくお日さまと、いつの間にか登ってるお月さまを見て、

恋人と中身のない話をする。

現代社会からすれば

とぉってもぜいたくな時間の使い方だと思うよ。


(ため息交じりの声で)

ま、そのためにいっぱいがんばらないとだったけどね。

しかも明日からはまたいっぱいがんばらないとだし、

次はこんな時間をいつ作れることやら……。


(明るい声で)

でもね、人生まだまだ時間あるし、

ずっとがんばってると疲れちゃうから、

『キミとの”いちゃいちゃな”癒しのひととき』は絶対に必要なんだ。


(照れた声で)

キミも同じことを思ってくれる?

またわたしとこんな時間を過ごしたい

って思ってくれてるんだ。

うれしいな。


(10秒ほど息づかい。波の音に耳を傾ける)


(甘える声で)

今日の旅行もこれでおしまいって思ったり、

夕焼けを見てたら切なくなったり、

そんなおセンチな気分になってたけど、

うん、キミのおかげで元気出た。


(10秒ほど息づかい。波の音に耳を傾ける)


ありがとね。キミのおかげでわたしは、

『キミとの”いちゃいちゃな”癒しのひととき』を過ごせたよ。


(10秒ほど息づかい。波の音に耳を傾ける)

(SE止め:波の音、息づかいとともにフェードアウト)

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