トラック5:海沿いを歩いてホテルを目指そう!【波の音、移動、雑談、場所の説明】

(時間場所:16時くらい、駅→海沿いの道)


(SE:交通系ICカードが改札を通る音、ふたり分)

(SE:アタッシェケースを持ち直す音。カチャッという金属音、KU100のケースを想定)


(位置:右、近い ※『キミ』から見てヒロインと海が見える方向)

(SE:足音、ゆっくりと、ふたり分、トラック終わりまで続ける)

(SE:波の音、フェードイン、だんだんと海が近づいてくる感じ、トラック終わりまで続ける)



(明るい声で)

今日の電車移動は終わりっ。

あとちょっと歩くだけだからがんばって。

ホテルはこの先まっすぐ。

歩いてると見えてくるよ。


(えらそうな声で、少し心配)

大丈夫なんて言うけど、

キミはさっきウトウトしてたんだからね。

あとちょっとでも辛かったら必ず言うんだよ?


(照れた声で)

なんて言うわたしも、

洋館でキミよりウトウトしちゃったからね。

お互い油断せずに歩こう。


(はしゃいだ声で)

ん~、海沿いの道に漂う波の音~。


(10秒ほど息づかい。環境音を聞く)


(やさしい声で)

日頃の疲れにしみる感じするね。


(疲れた声で、少しわざとらしく)

な~んも考えずに、


(10秒ほど息づかい。環境音を聞く)


(おだやかな声で)

ふゅ~~~。

こつこつこつこつ……。

ざざーんざざざーっ……ざざーん……。

風の音、足音、波の音、ひとの声、

いろんな音に耳を傾けるのも癒やされるね。


(気持ちいい声で、伸びをしながら)

ん~~~。

それにずっと収録だと気が張って疲れちゃうもん。

キミだってマイクになにかあったら大変って

いつもより気をつかっちゃうでしょ?

ふぅ……。(伸び解除)


(やさしい声で)

収録はあとホテルの中でするだけ。

ここからはわたしひとりでできるから、

キミは本当に休んででいいんだよ。

……手伝う?いいのいいの。


(5秒ほど息づかい。『キミ』の様子を見る)


(位置:右斜め前、近い、半歩出て顔を覗いてくる感じ)

(いたずらな声で)

……もしかして、わたしに頼られたいの?

このままわたしが収録につきっきりになっちゃうと、

かまってもらえないって思ってる?

ほら、ダミーヘッドマイクは

無表情だけどひとの顔ををしてるじゃん?

だからキミがマイクに嫉妬しちゃうかなぁ……って思ったの。

違うかな? 言われてみればそう思うかな?


(5秒ほど息づかい。『キミ』の様子を見る)


(甘やかす声で)

ふふん、かわいいんだから。

そりゃ~嫉妬されちゃうかもくらいは考えるよ。

配信とか音声作品のこと考えてたら、

キミのことがほったらかしになるし、

実際ほったらかしの時間って多いと思うんだ。


(うっとりした声で)

キミはわたしの好きなこともお仕事も、

したいことも理解してる。


(気づかう声で)

でもさびしいって思ったり、嫉妬しちゃったりは、

そういう理解とは別に湧いてくる感情じゃん?


(やさしい声で)

隠さなくていいの。

ちょっとでも思ったら言ってほしい。

本当に思ってない?


(5秒ほど息づかい。『キミ』の様子を見る)


(位置:右、近い、隣に戻る)


(不思議に思った声で)

ん~、キミみたいなタイプだと自覚してなかったり、

無意識に抑え込んじゃったりするかもしれないねぇ。


(いたずらな声で)

……それはこっちのセリフだって?

言ったねぇ~キミ?

むしろわたしは自分の感情に

素直すぎると思うんだけど~?


(自信のない声で)

普段は収録だ仕事だって言って

キミのことほったらかして、

こんなときに手伝ってとか、

疲れたらかまってとか、

め~っちゃわがままで手のかかる女だと思うんだ。

それも自覚しながら直せない。


(明るい声で、やや演技じみてる)

ま、そんな女と付き合うに見合った経験は

これからさせてあげるけどね。


(5秒ほど息づかい。正面を向いて歩く)


(はしゃいだ声で)

ほら、見えてきた。

あれあれ。あの豪華そうな白い建物。

今日はあそこに泊まるよ。


(いたずらな声で)

手伝ってくれるなら、あと少し甘えようかな。


(SE止め:足音、波の音フェードアウト)

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