第4話 金庫のある場所

玄関には 絵画や大きな壺 床は大理石。広い、広すぎる。すずはの部屋よりでかい。


この玄関に 住めるわと すずは.は、思った。 


客間のソファに座るように 御婦人から促された。


奥様「おかけになって。この鍵を探していたの。これは金庫の鍵なの 本当に ありがとう ございました」


お手伝いさんが、コーヒーを2つ持ってきて テーブルに置きながら「これで 金庫が 開きますね奥様。私は 一生開かないかと 思ってましたよ。よかった、よかった。」と言いながら 廊下の奥へと歩いて行った。


足音が 暫く聞こえた。この家の広さが わかる。


奥様とすずはが 話してる間に 五十嵐もこの部屋に 通され横で コーヒーを飲んでいた。


奥様「金庫を開けたいのだけれども ダイヤル式金庫で数字を揃えなければならないの。数列は 2桁を3種類。」


五十嵐「その数列は わかっているんですよね!」

奥様「それがー…」

五十嵐「分からないんですか?」皆んなの沈黙。


五十嵐「2桁3種類なら100万通りですよ。4種類だったら一億通りですね。もう無限に近い。」


すずは(五十嵐君は もしかして 天才?計算が 早すぎるじゃなーい)五十嵐は 高校の時偏差値85という 曰いる 何とかは紙一重の域にある事は まだすずは.は知る余地もなかった。


奥様「鍵があって数列が 分からないから…開けれるかしらー?専門の業者に頼むしかないわよねー?うちの人の日記か何かあれば 手がかりになるかも しれないけど」


すずは「奥様 私達に任せては いただけませんか?数字の謎解かせていただきます」


五十嵐(おい、おい、業者の方が いいんじゃないの!2桁の3並びやら どれだけ合わすのに時間かかると思ってんの?俺達素人だぜマジで)


五十嵐がすずはの耳元で「やめた方が、いいですって!数字みつけるの半端じゃないですよ!」 


すずは「幸先良い仕事じゃない。合わせるんじゃなくて 日記か何かを探すのよ。ヒントになるやつ」


五十嵐「何かとは?」

すずは「な、な、何かよ。ヒントになるー。」すずは.は、口篭った。


奥様「お願いしょうかしら。あなた達とは 何かの巡り合わせかもしれないわ。依頼おねがいします。」


すずは「受け 賜りました。ね!五十嵐君」

(何が 五十嵐君だよ。たんまり報酬は、いただきますよ。なんだか、いつの間にか ワトソン君みたいになってるやん。)と五十嵐は 思った。


「金庫のある場所に行きましょう」奥様は、私達に言った。


長ーい廊下を過ぎると 裏側に出る戸口が あった。奥様が そこを開けると 蔵が見えた。


今時 蔵がある家は 珍しい。


すずは.はワクワクして来た。「蔵の中に 金庫があります。随分古い金庫だから」と言いながら奥様は蔵の錠前(和錠)を鍵で開けた。

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