第3話 大きな屋敷

3軒目 に乳ちゃん(猫)は逃げ込んだ。家の呼び鈴を鳴らすと 中から 歳の頃は 60代か御婦人が出てきた。


大きな屋敷だ。すずはを見るなり 御婦人は 一歩後ろに下がり ニヤリと笑った。


そりゃ〜 この姿を 見れば…まだ 好意的な様で、よかった。名刺を渡しながら「すみません。今猫ちゃんが行方不明で 足取りを探している所です。」


五十嵐は(足取りって 俺ら刑事か??ただの探偵。探偵?まだ何でも屋の域から 出ていない気がする。)と思った。


すずは「すみませんご協力をお願いしたく、お庭に少し入らせていただいても いいでしょうか?」普通は、断られるが 


御婦人「いいですよ。」とほっこり笑ってくれた。すずはの真剣さとコスプレのギャップが 笑いを誘ったのかもしれない。


すずはと五十嵐は、庭に忍び足で入った。猫の乳ちゃんが 逃げては いけないからだ。


「ニャー、ニャー 乳ちゃーん 美味しい、美味しいチュールだよ」 


すると すずはが 光物に気がついた。


すずは「何かしら?」 


五十嵐「釘か何かじゃないですか⁉︎」 五十嵐は 塀と家の間やら 空き家の虫だらけの所やら もう、うんざりしていて いい加減な返しだった。


すずは「これ、何かの鍵じゃない?なんか変わった鍵ね。」鍵は 昔の蔵の鍵のようなものだった。


金色がくすんだ色。少し錆がある。鍵の先の部分が 筒の様になっている。


すずは「さっきの奥さんに渡した方が、いいわよね」五十嵐「乳ちゃん どうするですか?もう少しで 捕まるかもですよ!」


すずは「乳ちゃんは 待ってくれるわよ」


(猫が 待つかよ!)五十嵐は、ついていけねーわ。と思った。


すずは.は、又呼び鈴を鳴らした。

中から 今度は、御婦人とは、違うエプロンを掛けた 歳の頃は70歳頃の女性が 出てきた。「はーい」


すずは「あ!この鍵が 庭に落ちていました」

「奥様〜。鍵が見つかりました。奥様〜」

(お手伝いさんかー)とすずはは、思った。


お手伝いの女性は すずはのコスプレが めずらしいのか 下から上までを舐める様に なん往復も見ている。


すずはは、これぞとばかり、肉球で猫のポーズなんか やったりして


五十嵐は(やめとけ!もういいから やめとけ!)と すずはを見た。お手伝いさんは 珍しそうにニコニコ見ていた。


御婦人「え!金庫の鍵見つかったの?見せて 本当なの?」と玄関まで 出てきた。 でも 御婦人の顔が複雑様だったのを すずはは、感じた。


すずは「あ!乳ちゃん」


猫「みゃーん」玄関を開けたままで立ち話してた時 五十嵐の横に キジ猫が行儀良く座っていた。


五十嵐はその猫を抱き上げた「ミャーん」嫌がる事なく 猫はゴロゴロいっている。


すずは「ねー五十嵐君 そのまま立花さん家に 乳ちゃんを 届けてくれない」

五十嵐「俺 立花さん家知りません」 


すずは「大丈夫 この右の5軒先のお家よ。あーよかった 。これで 最初の依頼は解決したわ。」 

五十嵐「これって探偵なん?いいんだこれで?」と五十嵐は 思い直した。


すっかり乳ちゃんは 五十嵐を気に入ったようだ。 五十嵐は乳ちゃんを立花さん宅に 届けた。 「確か豪邸の御婦人の家の表札に『辻』とあったなー」

五十嵐は 『辻』さん家に急いだ。


すずは.は、家の中に通された。

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