第2話 え?コスプレ

今日は、初日。これは、と言わんばかりに すずは.は、シャーロックホームズに なりきっていた。 


ブラウンのチェック柄の 探偵ハットにショートマント 胸のポケットには 虫眼鏡と 懐中時計。無論 ワトソン君は、いなかった。一日中 何も無い日だった。

「明日に期待しましょう」。


五十嵐は、商店街にあったチラシを見てやってきた。

       一急募一 

     アシスタント募集  

 ▪️時間帯    土日  相談に応じる

 ▪️時給     報酬次第

 ▪️まかないあり 下の喫茶店

  所在地 ✖️✖️町✖️✖️区2丁目5

       2階『白石探偵事務所』

 一一一一一一一一一一一一一一一一一一一

表通りから 少し脇道を入って左側に その建物はあった。


五十嵐「確か ここかなー」下が駐車場と昼間は喫茶店、夜はちょっとしたバーの店のようだ。


チラシには 2階と書いてある。奥にある階段を上がった2階にある古びた事務所。


扉には 『白石探偵事務所』とあり、横には「土日だけ」と立て札には、書いてある。


その横には、ほんの気持ちだけの小さな観葉植物が 置いてあった。


五十嵐は、ノックして、ノブを回し開けようとした時 入り口が 開いた。


五十嵐は すずはを見て

(まず!やばい ここは、辞めといた方が いいな 直感で思った。と言うより 誰しも、そう思うはずだ。何故? いや いや猫のコスプレをした 女がそこにいた。)


すずは「あ!依頼ですか?すみません。今日は、今依頼があって、迷い猫の捜査で 立て込んでまして」

猫のコスプレをした、すずはの目は、真剣だった。


五十嵐は チラシをすずはに見せた。

すずは「あーアシスタントのバイトさんね。丁度良かった。」 


五十嵐は、何が丁度いいんだ?と思いながら、押される様に、事務所の外に出され すずは「今から 猫ちゃん探しに行くわよ」


五十嵐は 思った(おいおい そのかっこうで 行くのかよ) 


三毛猫の耳を着け 三毛猫のベストに 三毛猫のハーフパンツに 猫手と猫足のすずはがたっている。


五十嵐は(大丈夫かよ)心で叫んでいた。 引っ張られるように 連れて行かれ

すずは「いいわね!発仕事なんだから 絶対成功させるわ」 


成功も何も猫見つけるだけでしょう チュールと猫じゃらし ありゃーいいんじゃね と五十嵐は、思っていた。 


猫の名は 『立花乳ちゃん』と言うらしい 人間かーよ。なんかAV女優の名前のようだ。なんでも飼い主が 立花。牛乳が 大の好物の猫らしい 写真を見せられたが ふっつうの猫だった。


すずは「私ね、白石すずは、ここの 探偵事務所の責任者けん従業員けん諸々。君は?」


「五十嵐涼です。大学2年です。チラシを見て来ました。が バイトするかしないか、検討させてもらっていいですか!」


すずは「何言ってるの!もう 猫探ししてくれてるし、面接合格って事で あ!そうだ 君アパート家賃高いんじゃな〜い?内使っていいよ」


五十嵐「使っていいとは?」

すずは「だから あの事務所に住んでいいわよ ただで。どうせ探偵事務所は、土日しか使わないし」


五十嵐は「嫌 結構です」といいかけたが 今朝 大家さんから 3ヶ月滞納してる家賃を払えと言われたばかりだった。


五十嵐「ただでいいんですか?」 


すずは「あ痛たた。なんで猫は こんな所うろつくのよー。あ!この足跡🐾写真にとって」


すずはが室外機の上にある、猫の足跡に指を差し 五十嵐は それを写真にとった。


そこは 空き家で 草が これでもか と生えまくっている。家と塀の間に 2人は 草と木に塗れながらいた。


こんな所で面接に、なるとは 五十嵐は 1時間前には想像もしていない事だった。


すずは「あ!猫!名前なんだったけ?」  五十嵐「立花乳です」

すずは「そう それ 乳ちゃーん ニャーんニャー チュールだよ」猫は 気まぐれだ 逃げてしまった。

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