飛翔を愛する種族「アンティメテル」のソニは、家族に見送られ旅立ちます。しかし、旅の途中で親を失った巨大な卵を見つけ、母性から孵化させることを決意します。食料不足に苦しむ中、人間のギムたちと出会い、協力しながら新たな挑戦に向かっていきます。
ソニは自由を愛しながらも母性にあふれた存在で、見知らぬ卵を守ろうとする姿が印象的です。ギムは知的好奇心が強く、ソニとの交流を通じて成長していきます。剣士のシドや弓使いのリニクも個性豊かに物語を支えています。
ソニの視点で語られる文章は感情豊かで、飛翔の描写は特に臨場感があります。また、異種族間の価値観の違いがユーモラスに描かれ、会話のテンポが心地よいです。
旅立ちと母性、異種族との交流を描いた温かい物語でした。続きが楽しみです。