第26話 今日はいい夢みれそう
【実は伝説の攻略者】ケンちゃん食堂part19【チン事件】
無名の探索者
伝説の配信だったな
無名の探索者
ほんそれ
無名の探索者
まさかニシダがあの歌舞伎町ダンジョンの初攻略者だったなんて
無名の探索者
18年前だっけ? 今ですら歌舞伎町ダンジョンの攻略は難しくて、最近はあのバッドマックスが撤退してきたほどだろ?
無名の探索者
クラス9の攻略は当時世界初
無名の探索者
それどころかクラス8すら当時は未攻略だったはず
無名の探索者
ニシダ一人で攻略したんかな?
無名の探索者
さすがにそれはないやろ
無名の探索者
仲間いたんか
無名の探索者
ニシダが本当に伝説の攻略者なら、残りのメンバーたちのことも知ってるはず
無名の探索者
天童奈々も知ってるかも?
無名の探索者
Sランクの天童奈々を圧倒したときはマジ震えた
無名の探索者
戦闘シーンほぼ見えなかったけどな
無名の探索者
天童奈々ってあんな痛い女やったんやw
無名の探索者
アラサー独身女なんてだいたい痛いやろ
無名の探索者
はい、全アラサー独身女を敵に回しました
無名の探索者
奈々ちゃん馬鹿にするやつ許さん
無名の探索者
一途でかわいい
無名の探索者
まさか二十年近くも結婚の約束が生きてるなんて、ニシダも思わんよな
無名の探索者
かわいいで済まされるかよ。ダンジョンで他の探索者を襲撃したんだぞ
無名の探索者
下手すりゃ探索資格を剝奪されるかもな
無名の探索者
Sランクにそれはない
無名の探索者
管理庁にとってSランクは貴重な存在だからなー
無名の探索者
配信で残ってるんやで? 証拠が無けりゃ揉み消すかもしれんが、今回のは無理だろ
無名の探索者
これで甘々処分だったら、むしろ管理庁の沽券にかかわる
無名の探索者
けど被害者のニシダが厳しい処分は望まなさそう
無名の探索者
ニシダからすれば弟子に稽古つけてやったくらいの感じだろ
無名の探索者
Sランクに稽古……意味わからん言葉やけど、あれを見せられたらなぁ
無名の探索者
おまえら全世界に向けて配信されたニシダのち〇このことも忘れないでやってくれよ
無名の探索者
完全に忘れてたwww
無名の探索者
俺もwww インパクトのある出来事が多すぎてwww
無名の探索者
ほんまや。情報量の皮で被ってたわ
無名の探索者
【悲報】ニシダのち〇こ画像SNSで拡散されとる
無名の探索者
マジか! 見てくる!
無名の探索者
見にいくなよw おっさんのち〇こなんか見ても面白くないやろ
無名の探索者
ただのおっさんのち〇こじゃねぇ! 伝説のち〇こだ!
無名の探索者
そう言われると見たくなってきたw
無名の探索者
誰か貼って
無名の探索者
あかん、自動モザイク入ってる。さっきまで無修正で見れたのに
無名の探索者
最近は勝手にモザイク入るからなー。マジうざい
無名の探索者
探せ! まだどこかに無修正があるはずだ!
無名の探索者
そこまでして見たいかwww
無名の探索者
ほらよ。モザイク入るかもしれんから急げ
無名の探索者
見れた!
無名の探索者
やったーーーーーっ!
無名の探索者
神
無名の探索者
俺も見れた。今日はいい夢みれそう
無名の探索者
このスレ、やべぇやつしかおらんのか(困惑)
◇ ◇ ◇
あの後、多摩地方局の須藤さんから色々と訊かれたが、事前に聞いていた通り割と早く解放してくれた。
ただ、最後にこんな一言を告げられてしまった。
『実は管理庁本部の方も、西田さんとお話したいようでして……。近いうちに連絡がくるかと思います』
『本部から?』
『はい。詳細は分かりかねますが……まぁ、これほど話題になっておられますからねぇ』
もしかして配信中に見せてはいけない部分を露出してしまった件だろうか?
「公然わいせつ罪とかで逮捕されるかも……いや、それなら迷宮管理庁じゃなくて警察が対応するか」
そんなコラボ配信の翌日から、お客さんの数がさらに急増した。
店の前には開店前から凄まじい大行列ができ、その状態が閉店まで続く。
店内の面積をさらに
「これが噂に聞いてたケンちゃん食堂! すごい客の数だ!」
「コミケを思い出す」
「みんな行儀よく並んでるしな」
「なんか前に来たときより店内が広くなってないか?」
「なってる。てか、めちゃくちゃ広くなってる」
初めて来てくれたお客さんも多いが、中にはすでに複数回、足を運んでくれているお客さんもいるみたいだ。
「やはりカニ定食が圧倒的に人気だな」
コラボ配信のときに手に入れた下層のボス、キングデスクラブを使った期間限定のカニ定食。
お客さんのほとんどの注文がこれだった。
ちなみに一日限定1000食である。
「「「うめえええええええええええええっ!」」」
料理を口に運んだ人の絶叫が、いつものように店内に木霊す。
それをBGMのように聞きながら、ひたすら料理と接客に没頭した。
やがてあっという間に閉店時間となり、俺は最後の二人組のお客さんの対応をしていた。
「カニ定食、本当に美味しかったです」
「ありがとうございます」
「ところで、我々こういう者でして」
「え?」
いきなり名刺を差し出され、困惑していると、
「迷宮管理庁、探索者管理部の水沢隆介と申します」
「部下の阿武隈理亜です。よろしくお願いします」
中年男性と若い女性の珍しい組み合わせだなと思っていたが、どうやら管理庁の職員の方たちで、上司と部下だったようだ。
まさかいきなり直接訪問してくるとは思わず面食らう俺に、水沢氏は言った。
「突然の訪問、大変失礼しました。ぜひ西田様とお話ししたいことがありまして、少々お時間ございますか?」
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