第11話 キスしちゃった


(歩く主人公と千歳)


「んーーっ、今日もいい天気ね! こういう天気がいい時こそデート日和よね」


「ふふっ、まさかこうしてあんたとデートできるなんて思わなかったわ。しかも、初デート。ドキドキするわね」


(疑う主人公)


「本当よ? 今もすごくドキドキしてるわよ。もう、そんなに疑うなら確かめてみる?」


(衣服をはだけさせる音)

(慌てる主人公)


「もちろん、実際に触ってみれば分かるでしょ? ほらっ…………なんて、びっくりした? 顔真っ赤よ」


(衣服を直す音)

(首を横に振る主人公)


(近づいて来て、耳元で囁く)


「ふふっからかってごめんって! なんだかあんただとからかいたくなっちゃうのよね。好きな人だからかしら」


「あっまた照れた。あんたって本当にすぐ照れるわよね」


(主人公、大声で叫ぶ)


「えっそれは大好きだからって、ちょっは、恥ずかしいからやめてよ! こっちまで照れちゃうじゃない!?」


「うぅ、初デートなのに。なんだかすでに胸がいっぱいなんだけど……」


(主人公頷く)


「もう、今日はすでに胸がいっぱいだけどたくさん楽しみましょう! せっかくの初デートなんだもん!」


(主人公、千歳に手を差し出す)

(主人公の手に重ねる千歳)


「じゃあ、エスコートは任せるわね。初デートすごく楽しみにしてたんだから」



「今日はすごく楽しかったわ! 水族館に行って、レストランに行って、それから買い物して……」


「今日はデートに誘ってくれて、デートプラン考えてくれてありがとう。すごく楽しかったわ」


(主人公頷く)


「それに素敵な夜景も見られて幸せよ。ねっもっとあっちに行ってみましょ! とても綺麗……きゃっ!」


(転びそうな千歳を慌てて抱きしめる主人公)


「ご、ごめんなさい。少しはしゃぎ過ぎちゃたみたい。目の前にすごく素敵な夜景があったから……」


「……」


「顔近いわね。これじゃあキスできちゃいそう」


(主人公に一歩詰め寄る千歳)


「えいっ!」


(背伸びをして、主人公にキスをする千歳)


「ふふっあんたの唇にキスしちゃった」


(主人公、焦る)


「もうそんなに動揺しないでよ。私ね、ずっとあんたとこうしたかったんだから」


(主人公頷く)


「キスってすごく不思議な感覚なのね。けど嫌じゃない。胸がとってもポカポカして、もっとしたくなっちゃう」


「ねぇ、もう一度キスしてもいい? あんたをもっと近くで感じたいの」


(頷く主人公)


「ふふっありがとう。大好きよ」


(再び千歳は主人公にキスをする)




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