第4話

「お前ふざけんじゃねえよ!!!」

隣から怒鳴り声が聞こえた。それを私はあえて見ないふりをする。

「何考えてんだよ!!」

「だから私はなんもしてないっつってるだろ!」

睦月はいつもそうだ。さっきは「さあね」だとか言っていたのに。いちいち言うことを変える。それに自分がやったことをずっと認めたがらない。

「証拠あんのかよ」

睦月がこちらを睨みながら言った。

「あるよ、だから今俺はお前を追いかけてるんだ」

彼が答える。

「佐久間は」

睦月に聞かれる。マズい、と私は思った。どう答えればいいのだろう。

「ない」

気づけばそう答えていた。そんな私を、睦月は鼻で笑って

「っは?知らねえのに追いかけてきたのかよ」

と言った。

「いやでも、あんたがなんかしてんのは知ってる」

「なんだよ、なんかって」

なにかが、頭の奥でプチンと切れた気がした。

「ふざけんじゃねえ!!!なんなんだよッ人いじめといて偉そうに!!お前のせいで何人が辛い思いしてると思ってんだよ!!」

私は怒鳴っていた。こんな無意味な発言、誰の心も動かせないのは私がよく知っている。

「もうやめろよ」

そう言ったのは彼。

「もう隠せるだなんて思うな」

一言一言区切るようにして、彼は言葉を紡いでゆく。

「だから、もう隠そうとするな」


     ーーーーー


読んでくれてありがとうございます

私的にはなんか微妙な感じです

(@^^)/~~~


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る