第14話
無事に巨大イカを倒すことができた。これで街に戻って報酬を受け取れば終わりだ。
さて、任務を終えた今、もうベルガントがここにいる必要性は皆無と言っていいだろう。いても俺の報酬も二分の一に減る。
つまり…ベルガントを殺すことで俺は多くの金を手に入れることができる。
その金で当面の食料を買ってダンジョンに帰れば安全な生活をすることができる。
ベルガントが死んだことはイカに食われたとでも言えばいい。
鉄は熱いうちに叩け、ということわざの通り、俺は任務完了した直後、ベルガントが安心しきっているところを後ろから
こうすれば何も証拠は残らない。
村に帰ってベルガントが死んだことを伝えるととても悲しんでいたので、俺もとても悲しい顔をした。こういうことをやっていると詐欺師とかのスキルが付きそうで怖くなってくる。
街へ帰って冒険者ギルドに行き、ベルガントが死んだことを伝えた。職員は何かの紙に何かの情報をすらすらと書いて報酬を渡してくれた。通常の報酬銀貨50枚に加えて、仲間が死んだことへの慰め?みたいなのでプラス銀貨15枚くれたので全部で
65枚。これだけあれば塩やコショウ、あとはブタとかウシとかの肉も調達したいな。野菜はダンジョンの近くにたくさんベリーがあったからそれで補えるだろう。
商店街を歩いていると、いろいろなことに気づいた。まず、ほとんどの人間が、
値切りの交渉をして買っていることで、売値通りに買う人間はほとんどいない。
また、売る側も値切りのことはしょうがないと思っているのか、もともとの値段が高かった。まずは、紙を買った。これに、さっき冒険者ギルドからちょっと借りてきたペンでこの街でのいろいろなものの売値を記録する。まず、さっき買った
この紙が銅貨5枚で、銀貨1枚が銅貨10枚。ブタとウシはどちらもだいたい1キロで
銅貨5枚。超安くて一瞬目を疑ったわ。塩は10グラムで銀貨1枚。コショウは
10グラムで銀貨5枚。
今回の買い物では豚肉、牛肉をそれぞれ20キロずつ買って銀貨20枚。塩は100グラム買って銀貨10枚。コショウは50グラム買って銀貨25枚を使って、残りは銀貨10枚。
何か必要になった時の資金としてためておくか。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます