第11話

早速海岸にやってきた。そしたら見える見える。海の上ででっかいアナゴみたいなのがうじゃうじゃうねうねと。見た目はおいしそうだし冒険者がクエストで狩った

モンスターの死骸は狩った冒険者のものになるそうだし、無事に狩れたら宿屋で

捌いてもらって食べさしてもらおうかな。

そんなことを考えていると、ベルガントが話しかけてきた。


『いいか?あの蛇に翼を生やしたようなのが魚竜シーサーペントだ。

 あそこに崖があるから、お前はそこで魔法の用意。俺はあっちの浜で陽動だ。』

「了解!」


確かに崖がある。あそこからなら浜のほうもよく見えるし万が一陽動が効かなくても魔法を当てられそうだ。

聞いたところによると、ポ〇モンのタイプのようにモンスターにも苦手な魔法系統があるらしく、今回の魚竜シーサーペントは火の魔法系統の魔法が弱点らしい。

俺が火魔法のレベルを3まで上げたことで使えるようになったのは、火球ファイアボール火渦フレイム火槍ファイアランスの三つだ。火球ファイアボールは中距離相手が主な相手として使え、名前の通り、相手に火の球が飛んでいく。女神pedia曰く、そのものの威力は多くないが、魔力を多く込めれば込めるほど威力は増大していくので、魔力量によってずいぶん変わる。これは他のほとんどの魔法にも当てはまることであり、魔法そのもの自体が総魔力量によって左右される。ただし唯一の例外が治癒魔法で、これはどれだけ魔力を余分につっ込んでも効果は変わらず、元の効果しか発揮しないらしい。

火渦フレイムは遠距離でよく使え、手元から火の渦が二本放出され、相手に当たるか魔法が破壊されるまでは自動追尾で相手を追い続ける。火槍ファイアランスは近距離で使える。手元から大きな槍状の火が出る。この前使ってみたときの見た目でいえば、昔、学校で体育の時間の片付けの時にコーンを手にかぶせてドリルドリルーって言ってた時の手に似てるな。これを使って魚竜シーサーペント達を倒せってことか。一応、一匹だけしゃべれるくらいの体力を残しとくように調整するかな。

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