第8話
飯が超うまい。鶏の足を揚げたものは中から肉汁があふれてくるし煮込み料理は酸味がきいている。ほかの料理も最高だ。
『そういや、まだ名前も言ってなかったな。俺の名前はベルガントだ。あんたの名前はなんだ?』
やっべえぇぇぇぇぇええ!!!人間の
「俺の名前はファイスムと言います。さっきは本当に腹が減っていたのでとても助かりました。」
『よせ、よせ。敬語なんて。この俺に敬語は無用だ。それと、ファイスム。お前に話がある。お前、冒険者ギルドには登録してるか?』
「じゃあ、敬語はなしで。冒険者ギルドか。最近地方から来たからまだやっていないんだよ。ちょうどいい。この機会に登録しとくか。」
『ん?地方から来ててもそっち《地方》で登録してればこっちでも活動できるはずだぞ?』
そうなのか!知らんかった。怪しまれたか?
「いや、実家がある地方はあまりモンスターがいないからギルドでの依頼も小さかったんだ。あ、この話は俺が見て知ったんじゃなくて子供の時に当時冒険者だった人に教えてもらったことだ。」
『そうなのか。それならあっち《地方》で登録していなくても不思議じゃないな。登録すればギルドから呼び出されることもあるし。』
呼び出されることあんのかよ。だったらダンジョンにいるときに呼び出されたら困るな。街とダンジョンとではまあまあ距離があるからだ。まぁ呼び出されるなんて早々ないだろ。なんか喧嘩とかでも起こさない限り。
『じゃあ、登録したら俺とタッグを組まないか?』
確かに、この近辺のことを知ることもできるかもしれないから受けてもいいと思う。それでクエストを達成すれば金も稼げて食いっぱぐれることもなくなる。そう考えれば断る理由はない。と思うことまであっちが考えて言ったとしたらまあまあ頭が回るな。しかし、これ以上冒険者と深くかかわるのは避けたいところではある。どうしたものか…
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