4-3 新たな仲間

魔物の襲撃から数日が経ち、学院は徐々に平常を取り戻しつつあった。しかし、グレゴリーの脅威は依然として存在し、エリーナたちは油断できない日々を送っていた。


ある日、エリーナがソフィアとレオナルドと共に学院の中庭を歩いていると、リュシアンが近づいてきた。


「エリーナ、みんな。重要な話がある」


「どうしたんですか?」


エリーナが尋ねると、リュシアンは説明を始めた。


「王国の各地で、グレゴリーの魔物たちと戦っているものたちがいる。実は、そのうちの何人かが今日、この学院にやってくる。彼らには協力を求めている」


「その人たちは、私たちの味方になってくれるんですね」


「ああ、その通りだ」


「わかりました。私たちも同席させてください」


数時間後、エリーナたちは学院の会議室に集められた。そこには見知らぬ四人の若者がいた。


「皆、こちらが協力をお願いした者たちだ。自己紹介を頼む」


最初に前に出たのは、短い白髪に紫色の目をした少女だった。


「アリア・ノクターンです。闇の魔法を操ります」


次に、筋肉質な大柄の青年が前に出た。彼は豪快に笑った。


「俺はカイル・ストーン! 大剣の使い手だ」


三人目は明るい金髪の少女だった。彼女は優しく微笑んだ。


「メイリン・シルヴァです。回復と補助の魔法が得意です」


最後に、黒髪の少年が一歩前に出た。


「ダミアン・シャドウと言います。潜入と情報収集が専門です」


エリーナたちは彼らの紹介を聞きながら、それぞれの能力の可能性に思いを巡らせた。リュシアンが説明を続けた。


「彼らは皆、グレゴリーの魔物たちと戦ってきた経験を持っている。そして、この戦いに協力してくれることとなった」


エリーナは一歩前に出て、新しい仲間たちに向かって言った。


「皆さん、協力してくださってありがとうございます。私はエリーナ・レイヴンです。一緒に力を合わせて、グレゴリーの野望を阻止しましょう」


「エリーナさん、あなたの力のことは聞いています。私たちの力を合わせれば、きっと勝機はあるはずです」


「そうさ!  俺たちの力を合わせれば、どんな敵だって倒せるぜ!」


アリアは静かに、カイルは大きな声で、それぞれエリーナに応じた。


「私も皆さんをサポートします。一緒に頑張りましょう」


「情報は勝利の鍵。僕の能力を最大限に活用させてもらいます」


メイリンも笑顔で頷き、ダミアンは腕を組んで続けて言った。


エリーナは新しい仲間たちの決意に、心強さを感じた。


「これからは一つのチームとして戦っていくことになる。なので、お互いの能力を理解し、連携を深めていく必要がある」


「そうですね。まずは、お互いの能力についてもっと詳しく知る必要があります。それぞれの強みを生かせる戦略を立てましょう」


そして、彼らは能力の詳細や、これまでの戦闘経験について話し合い始めた。


アリアの闇魔法は敵を惑わせるのに適しており、カイルの大剣は強力な一撃で敵を倒すことができる。


メイリンの回復魔法は味方の能力を高め、ダミアンの情報収集能力は敵の動きを事前に把握するのに役立つ。


話し合いが進むにつれ、エリーナは新たな可能性を感じ始めた。これらの多様な能力を組み合わせれば、グレゴリーの魔物たちに対してより効果的に戦えるはずだ。


「皆さん」


エリーナが立ち上がって言った。


「私たちが力を合わせれば、必ずグレゴリーを止められると信じています。これからは苦しい戦いが続くかもしれません。でも、一緒に乗り越えていきましょう」


新しい仲間たちも同意を示し、エリーナは彼らの顔を見渡しながら、これからの戦いへと思いをはせた。

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