第19話 ホラゲー後の呼び出し
ホラゲーがこんなに怖いとは思わなかった。日中歩いているアンデッドは怖く無いのに、夜になって1人で脱出。疲れば、即ゲームオーバーがこんなに怖いだなんて思いもしなかった。
はぁあ、ホラゲーだし人間に怖がってもらおうと深夜にこんな配信をするんじゃなかった。
そう後悔しながら、ベットに入ったけど...全然眠れない。
今日やった、ゲームの記憶がフィードバックして怖くて眠れない。
眠れない。眠れないから、スマホをいじっていると一通のメッセージが届いた。
『ちょっとコラボについて話したい事あるから私の部屋に来てくれない?』
狙ったかのように、深夜にフォコ様からメッセージが届いた。このまま無視をしてもいい。
だけど、既読をつけてしまった。
『分かりました』
僕は、寝巻きの状態で部屋を出た。部屋を出ると広い廊下が広がっている。
いつもは、なんとも無い廊下なのに、今日は何か出そうな感じがする。
近くにゼーフの部屋があるので、起こして一緒に付いて行ってもらおうかなっと思ったが、今日に限って泊まりの仕事で出かけている。
僕は、覚悟を決め長い廊下を歩くことにした。
途中、警備中のアンデッドと鉢合わせをしてビックリした僕は手で口を押さえ『ぬぅうううう!!』と叫び全力で走りフォコ様の部屋に到着した。
ふぅう...
フォコ様の部屋は明かりがあり、落ち着く。
「フォコ様...?」
フォコ様の部屋に着いたはずなのに、何故かフォコ様は居ない。間違って違う人の部屋に入った筈はない。慌ててたとは言え、確認して入った。
「こんばんこ〜ん」
急に僕の肩を掴まれ、右耳から急に話しかけられた。
「キャァアアア....」
急に後ろから出てきて僕を驚かせてきたフォコ様にビックリしすぎて、僕は気絶をした。
次に目を覚ますと、ベットの上に居た。
「ごめん〜そんなに驚くとは思わなくて」
「いえ」
どのくらい気絶したのかと思い、時計を見ると30分程度しか気絶していなかった。
このまま、朝まで気絶したら眠れたのになと思いながら、フォコ様のベットから降りた。
「あ、目覚ました?脅かしすぎたね。」
「いえ、それよりどうして僕を呼び出したんですか?」
「お題は明日いきなりコラボだから、よろしくね〜人間を魔界に招待するのはマズいのでコラボ相手の人の部屋に招待されたので明日行ってもらうね」
「わかりました」
僕は、昨日フォコ様と一緒に動画配信をしたけど、あまり緊張しなかった。
だから、意外に僕はコラボ出来るのでは無いか?トーク力が上がっていると思っている。
ターニャとか言う人と、コラボは僕のいい実力を測れる場所だと思うのでしっかりと『わかりました』と返事をした。
だけど、さっきからズボンに違和感がある。
ズボンを見てみると何故か僕が着ていたズボンが変わっている。
ズボンを見て不思議そうにしていると、フォコ様が理由を教えてくれたって
「私が驚かして、その....びっくりして漏らしちゃってたから取り替えてたよ」
「ふにゅ!!!」
顔を布団から出したくない。恥ずかしい。フォコ様の前で漏らしたと言う事実が恥ずかしい!!
確かに、ここまで来るまでおしっこは我慢していた。だけど、今はスッキリしてる....
後ろから誰かが来るかもっと、閉鎖的なトイレに行くのに躊躇していた。
フォコ様が居る部屋で、トイレに行こうと思っていたのに...そのせいで、この年齢になってお漏らしたとか一生の恥だよ!!
「ほ、ほら、今は幼女だから」
フォコ様も必死にフォローしてくれるけど、恥ずかしい!!
僕は、恥ずかしすぎてフォコ様の顔を見ることが出来ない。
フォコ様の布団に恥ずかしすぎて潜った。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます