第20話 コラボですわ。

目を覚ますと、いつの間にかフォコ様の布団で眠っていた。

ベットから立ち上がり、フォコ様に謝罪をして自分の部屋に戻ろうフォコ様を探しているとキッチンの方にエプロンを着けて何か料理を作っていた。


「おはこん〜朝ごはん食べていくでしょ〜」

「あ、はい」


なんだか、魔王様の奥さんに手料理を作ってもらうのは悪いな〜と思いつつダンチョウの卵を使ったオムレツとパンを用意してもらった。

いつもは、パンが朝ごはんなので、久しぶりに手料理を食べる気がする。


「じゃあ、今日は泊まるりでターニャちゃんの所に行ってもらうよ〜」

「はい」


 僕は、指定された場所に向かった。人間界には、数回視察で行った事がある。

 人間は、群れて文明を発展させる。それに、勇者と言う魔王様を脅かす人間もいる。


 そんな人間界に僕は、足を踏み込む。魔族と言う事を隠して。もし、バレたら殺されるかもしれない。そんな、緊張しながら僕は何度も潜入しながら報告をしている。


 今考えれば、アルベットは人間界に長く潜入している。裏切り者とか思っていたが、人間界に侵入して報告している。魔族としてバレたら殺されるかもしれないリスクがあるにも関わらずだ。


 四天王としての任務は行なっていたのかもしれないな。


 だが、そんな恐ろしい人間界ではあるが料理だけは美味しい。

 これは、楽しみでもある。


「はへ〜」


 魔王城みたいには、大きくは無いが流石お金持ち。家が大きい。

 近くによると、魔力量が大きい人間の1人がこちらに歩いてきた。


「執事のセバスチャンでございます。こちらで、ターニャ様がお待ちです」


 僕が案内された部屋は、色々高級そうな物が多く置かれた部屋。

 部屋の中に、腕組みをした縦ロールの子が立っていた。


「来たわねエルク。早速コラボ配信をしましょう」

「は、はあ...」


 僕は言われるがまま、配信室に案内された。僕が使っているのより高性能っぽい


「じゃあ、ゲーム配信をするわよ。貴方がしたいゲームを言いなさい」


 僕は、そう言われ一応持ってきたホラゲー取り出した。


「そ、それをするのね....良いでしょう」


このゲー厶は1人でプレイするには怖すぎた。なので、コラボする今一緒にクリアしようと思う。


"おいおい、可愛すぎんだろ"

"エルクちゃん怖いからって、ターニャちゃんに引っ付きすぎ"

"ターニャちゃんがお姉ちゃん見たいだな〜"


コメントは、多分僕をバカにしている。だけど、怖いんだもん!!今は、どう思われてもいい,。


「うにゃあああ!!」

「な、何をビビっているので、ですか!?」

「こ、怖くないんですか!?」

「ふ、ふん。当たり前よ」


"さすがお姉ちゃん"

"ちゃんとエルクちゃんを助けてあげなよ〜"


2人プレイで、格段に物語を進めだいぶ進んだ。相変わず怖いが昨日苦戦した所を難なくクリアした。


それにしても、ターニャさん凄い。怖くて、つい叫んでしまうが、ターニャさんは全く動揺していない。


凄い...


******


「お、終わっちゃ〜」

「ふ、ふん、怖いゲームとか言った割に全く怖くありませんでしたわ、わね」


僕達は、ホラゲーをクリアしようやく配信を終えることが出来た。


多分だけど、僕一人じゃ無理だったと思う。

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