第18話 ホラゲー配信
フォコ様のシッポに包まれ熟睡した。朝になり、目を覚ましたが、とても身体が軽い。
フォコ様は、先に起きて家に戻ったのだろう。
フォコ様のシッポに包まれて眠るとかは、癖になりそうなくらいとても気持ち良く眠ることが出来る。
「ん?」
朝ごはんでも食べようかなと、ベットから起き上がると机の上に紙と四角い物が置いてある。
「なんだこれ?」
手紙には、『昨日の配信は楽しかったよ〜グッスリ眠ってるから家に戻るね。それと、こんなゲームするとコラボとかで良いかも知れないって言ってたから、家にあったゲームあげるね〜』と書いてあった。
ゲームのタイトルがデット・ア・デッドと、死ぬしか無さそうなゲームタイトルだな。
見た目からして、ホラーゲームだとは思う。まあ、僕はアンデッドや幽霊など魔界には居るので見飽きている。
こんなホラーゲームで、この僕が怖がるはずがない。
最近は、配信にも慣れた。ゲームとかは、やった事が無いがやってあげようでは無いか!!
その前に、ゼーフにゲームのやり方とかゲーム配信のやり方を聞かなければ。
僕は、ゼーフの部屋に入り、ゲームのやり方や配信の仕方を学んだ。
ゲームは、どうやらこの箱に入っている物だけではプレイする事が出来ないらしい。そこで、使わなくなったらしい平たい機会を貰った。
「ここに、これを差し込めば良いのか」
僕は早速、プレイと配信をする事にした。
「こんにちは〜人間どもエルクです。今回はこのデット・ア・デッドと言うホラーゲームをやっていこうと思います。まあ、僕は大丈夫だと思うけど、人間どもは怖すぎるかも知れないから見ない方が良いかもよ〜」
“あれ、狐ママ居ないの?”
“ママ〜”
“デット・ア・デッドって、超絶怖い奴やん。やめといた方が良いよ”
“大丈夫かな?”
昨日の配信で、フォコ様は人気になった。コメントでも、フォコ様を求めるコメントが多い。
それとだ、幽霊などアンデッドを指揮していた僕が怖い?驚くわけがない。
「きゃぁああああ!!」
こ、怖い。人間が作ったゲームがこれほど怖いとは!?ゾンビ?幽霊?アンデッドを見るだけなら、なんも怖く無い。
だけど、雰囲気や音で怖がらせてくる。
“涙目になってる“
”大丈夫かな?“
”だから怖いって忠告したのに“
「う...うぅう....」
大丈夫だと思っていた。だけど、思った以上に怖く泣きたくなる。
だけど、ここで終わったりしたら....人間どもに怖くて辞めたとか思われる!!
だけど、怖い。辞めたい。ちょうど、ゾンビから逃げる事が出来た。区切りがいい。ようやく、配信を止めることができる。
「じゃ、じゃあ、こんな遅いので今日の配信は終わりますじゃ、じゃああ!!クリアは今度やります」
僕はそう言って、ゲームと配信を切った。切ったは良いけど、またやるって言ってしまった。
やらなければ、逃げたとか思われてしまう。
うう...このゲームもうやりたく無いよ.....
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