第10話 明日アイドルデビューだってさ不安.....
明日、僕はアイドルデビューをするらしい。前日になって、アイドルでどんな事をするのか、デビュー配信はこんな感じなど色々と説明が終わり僕は自分の部屋にようやく戻って来ることが出来た。
「ふう〜疲れた」
僕は、ベットにダイブした。アイドル事務所は、アルベットとは、別の事務所に所属するらしい。
アルベットが所属する事務所は、大手3大事務所の一つだからな。所属したいと思っても、所属できない。
1/15000人しか、事務所に所属する事が出来ないとかバッファルが自慢げそうに言っていた。
じゃあ、僕はどこに所属するのか?それは、魔王様が作っていた事務所に所属する事になった。
事務所名は『ロニャー』ロという部分が悪意がある様にも感じる。まあ、魔王様がお考えになった事なので、逆らう事は出来ない。
誰も居ない無名の事務所で、僕は人気者になれるのか不安ではあるが、気軽に活動できる点については良いと思っている。
さて、僕は明日に向けての衣装を用意する事になったのだが、ゼーフが色々と作り試着させてくる。
「きゃあああ!!お兄ちゃん可愛い!!」
「おい、僕は着せ替え人形じゃないんだぞ」
「お兄ちゃんが悪いんだよ。お兄ちゃんが、どんな服でも似合ってしまうチート級の可愛さのせいなんだから」
と言って、続行させれた。大体、1時間程度ゼーフの着せ替え人形になっていた。
ゼーフの着せ替え人形になるところが一番疲れた原因だろう。
身体は疲れている。だけど、全くと言って眠る事は出来ない。僕が緊張しているのだろうか?確かに、カメラの前だとはいえ不特定多数の人達に見られる。だけど、誰も見なかったら?魔王様に恥をかかせてしまう....
僕は、配信というものをした事がない。だから不安なのかも知れない。それに、魔王様に失望されたらどうしよう...
明日のことを考えると失敗する事しか思い浮かばない。
そうなると、急に心細くなった。1人で居るのが怖くなった。誰かの隣に居たくなってしまった。
だけど、元とは言え四天王に居た僕だ。そんな弱気で、どうする。
僕は、大きなお風呂に入って気を紛らわせる為に魔王城のお風呂にタオルと着替えを入れて向かった。
夜なので、人が多い。僕は、あまり女性の体を見ないように配慮しながら身体と頭を洗いお風呂の中に入った。
ここは、自分の部屋より人が多く居るので、自分の部屋でいた時より落ち着く。
「あれ、エルクちゃんじゃん」
「アルベット....」
「どうしたの?そんな顔して」
「別に....」
僕がお風呂に浸かっていると、横からアルベットが入って来た。僕に気づいたあるベットは、僕に声をかけて来た。
実際は、知り合いに声をかけてくれて嬉しかった。少し、ホッとした。
だけど、僕はホッとした僕が急に恥ずかしくなってしまった。僕は、すぐにお風呂を出て脱衣所に出た。
「はぁあ....」
本当はもう少し話したかった。だけど、プライドが邪魔をした。
僕は、ため息をついた。
僕は女湯から出て自分の部屋に戻ろうとするとさっき、お風呂に入ったはずのアルベットに呼び止められた。
「こら、まだ髪の毛乾いてないでしょ」
何故か、アルベットがお風呂から出て来ていた。そして、当たり前の様に僕の髪の毛をドライヤーで乾かしに来た。
「さっき、入ったばかりじゃないの?」
「ん〜エルクちゃん元気ないと思ったからね。何かあったの?」
僕は、お風呂に入ってリラックスしているんからなのか、アルベットに僕が抱えている悩みを全部打ち明けていた。
「まあ〜そうだね〜私も最初の頃は不安だったからな〜気持ちは分かるよ〜だけど、そうなのか〜不安なら私が一緒に寝てあげようか」
「....うん」
普段なら、僕は『うん』とは言わない。精神的に不安だった僕は本能的に一番安心できると思ってしまったのだろう。
僕は、気づいたら『うん』と言っていた。
「じゃあ、私も着替えるからちょっと待ってね〜」
と言って、着替え始めた。
「じゃあ、私の部屋で一緒に寝ようね」
「うん....」
「今日は、甘えん坊さんなのかな〜まあ、不安なんだもんね。仕方ないよね〜」
僕は、妹以外の人と一緒に眠った。アルベットは、僕を抱き枕代わりにして眠った。
僕も、少し安心して睡魔が来て眠りについた。
*****‘
あれ、エルクちゃんが1人でお風呂に入ってる。
エルクちゃんが、明日のライブが不安で弱ってる〜可愛い〜
普段は見せない不安顔とかレア!!
え、エルクちゃんが一緒に寝てもいいって了承した!?ハァハァハァ....可愛いすぎ。
弱ってるエルクちゃん可愛い。あ〜お姉ちゃんって、呼んでほしい!!
あ〜抱きついて一緒に眠れるとか最高すぎる!!
実は、アルベットはクールなお姉さんぶっていたが、それは感情を抑える為にクールぶっていたが、脳内では幼女好きなただの変態だった。
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