第4話買います
「狙ったわけじゃないけど新しい仕事もゲット出来たのは幸先いいわね。それじゃぁ家具は、私たちが見たから次は配信環境を整える為にパソコンとか見に行こうかしら。しっかりとしたものを揃えたいから専門店に行きましょう。性能もあるけど、好みとかもあるからね」
私は、機械に詳しいわけではないので素直について行った。
「さー着いたわよ、なかなか穴場なんだからこの店は」
着いた店はどう見てもやばい取引とかしてそうな雰囲気を醸し出す怪しい店にしか見えなかった。
「あー怪しく見えるだけで中はまともな店だから安心していいよ、昔からあるから怪しい雰囲気を醸し出してるけどね」
カランカランと昔ながらの音を立てながら開くドアを開けて中に入ると
「うわっスゴっ色々な機械がたくさん置いてある、店の外見はあれだけど全然普通のどころか新しい店みたい」
「ふふ、悪いねーでも昔からの店だから見た目は勘弁しておくれ。ただ品揃えはしっかりしてるからゆっくり見ておくれ」
「店主自ら出てくるなんて珍しいわね、いつもなら呼んでも出てこないくせに」
「なーに、珍しいお客の姿が見えて知らない子を連れていたのが見えたのでな、これは挨拶しておかなければいけないかなと思っての」
どうやらこの話しかけてきた老人はここの店主らしくて、やっぱり社長と知り合いらしい。
「そうだねっついでにこの子の紹介をしようかね。この子は近い内に私のところからデビューする子でね、今日はその為にあんたのとこで色々揃えようと来たんだ。一式ここで揃えようと思っているかサービスしておくれよ」
「へー新しい子かい、一式となると注文が必要になるやつもいるかもしれないから今日で揃うかは分からないがそこは設置代金サービスするから勘弁しておくれ」
「もちろん、設置もお前さんのとこで依頼するつもりだったから助かるよ」
「任せておくれ、こっちも最近新入りが入ってね。こいつがなかなか手先が器用で期待の子なんだよ」
「へーお互い先が楽しみだねー、それじゃぁ色々揃えていこうかね」
そこから店の中をじっくり回りながらおすすめの品をどんどん積み込んでいく。
「こっこんなに買って大丈夫なんですか?」
「んっもちろんだとも、これはあんたに対する投資でもあるし、それにあんたには仕事が出来たからね、これくらいすぐ回収できるさ。他の子も最初は色々揃えたからこんなの毎回だからきにしなくていいよ」
とは、言われたものの1個ずつの値段を確認して計算していくとかなりの額で私は顔が引きつるのだった。(この買ってもらったお金を私はしっかり回収できるのだろうか)
「店で買えるのはこんなとこかね、後は注文で組み立てにきてもらうとしようか」
「分かったよ、ちゃんと注文したのが届いたら連絡するから」
「そしたらあんたとこの新人よこしておくれ、配信環境が整ったらついにこの子のデビューだからね。まっ色々やることはあるけどね」
「楽しみだね〜今回の子はどんな姿を見せてくれるか」
「楽しみにしときなよ、きっと推しの子になって毎回配信見たくなってあんたの寿命だって伸びるから」
うーあまり期待しないでープレッシャーだよ
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます