42話「斬り裂け!」

刀を横に構えてゆっくり足を前に出す

そうのんびりしている時間はない


タイムリミットは『獣化』の解除


大きく息を吐く

冷たい空気は頭を冷ましてくれる


「『思想はクリアに、感情は味方に』誰だったかなこれを言った人は……」


「ウォーン!!」


相手ブラック・ハイ・ウルフは遠吠えのあとこちらに突っ込んできて……


「やっぱり言葉を残した人は偉大だな。本当に―――よく見える」


「クォーン!?」


すれ違いざまに一閃

刀を振るい傷つけておいた左前脚を斬り裂く


瞬間ザザーと地面を擦る音が響き、後ろを見れば相手ブラック・ハイ・ウルフがバランスを崩して倒れていた


しかし相手にも意地があるのだろう

斬り裂かれた左前脚を庇いながら起き上がる

そうして今度はこちらを踏みつけようと跳び上がった


先程までとは打って変わって次の攻撃で全てが決まるそんな気がした


もう一度刀を横に構える


「ウォーン!!」


遠吠えが響き渡り少し遅れて衝撃とともに相手ブラック・ハイ・ウルフが飛来する

轟音と共に辺りには一瞬で砂煙に包まれる


「MPポーション残しといて良かった」


空になったポーションを投げ捨てながら魔法を発動する


「『氷壁アイスウォール』」


【HP】18/35

【MP】14/21


目の前に作られる氷の壁に足をかけて一気に駆け上がり飛び上がる


「うん、よく見える」


空中に飛び上がったぐらいに段々と砂煙は晴れてきていて、下の様子がよく見えるぐらいになっていた


「『氷槍アイスランス』」


氷の槍を足元に生成する

そのまま槍を固定して足場にする


そうして、目標に狙いを定めて踏み出す

瞬間音を置き去りにして相手ブラック・ハイ・ウルフへ向けてまるで弾丸のように発射する


「これで、終わり『一刀 降雪』!!」


そうして狼に刀を向けて、飛来する


着地の時には音はしなかった

ボクは着地し、『凍刃』は役目を終えたかのように崩壊する


そうして少し遅れてザン、と何かが斬れる音とと共に相手ブラック・ハイ・ウルフの頭が、地に落ちた



―――――――――――――――――――――――

どうも一気に投稿した人です。

少しわかりにくいとか、出せなかった設定もあるので少し書いていきます


ブラック・ハイ・ウルフ

種族 魔物

高さ 5メートル程度

黒毛のブラック・ウルフの上位種だからこんな名前

因みにブラック・ウルフはまだ小説に出てきていない……


最後の仕留めた技について

あれは、何もなしに斬るのはどうかな、と思ったので入れ込んだ技です。

少しネタバレですが、次回に習得します


それではこの戦闘シーンにめちゃくちゃに時間がかかってしまったので今日の更新はこれでおしまいです









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