番外編中の番外編←???「Happy Halloween」
「これ、魔法使いのコスプレ?」
「そうね、騎士とかでも良かったのよ?」
「鎧めちゃくちゃに暑そうだからやだ」
ハロウィン当日ボクはお母さんの着せ替え人形とかしていた
ただこういうコスプレを一から作って用意していたくれたことには感謝のしようが無いのだが……
「シロちゃんどうかしら〜?」
「へ!?か、かわいいと思う……います」
「そうかな?」
段々と声が小さくなって行く白を見ながらソファーに座る
「じゃあ次は白ちゃんの番よ」
「私は、着替える必要、ない、です……」
「大丈夫よ、可愛くしてあげるから」
お母さんが白を引っばっていく
白は助けを求めるように僕に手を伸ばしてきたが笑顔で手を振って対応する
さっき助けてくれなかったのだからこれくらいは許されると思う
「本でも読もう」
白が連れてかれてから大体1時間ぐらいおずおずと白が出てきた
「どうかしら?今回は二人共魔女にしてみました」
なんだろうなぁ、かわいい以外の感想が思いつかないな
言語力はあるほうなんだけどなぁ
「……かわいいと思うよ」
「うん」
「あんたねぇ。そこは顔を見ながら言うんでしょう?」
「やだ」
因みに同じような服なのだが白はしっかりと綺麗な清楚系みたいなイメージが湧く
ボクの場合はどちらかというと多少だらしないというイメージが湧くように作ったらしい
「それじゃあ二人共手を繋いで。カメラ撮りに行ってくるから」
お母さんがゆっくりと階段をのぼっている間に白がこっちに近づいて隣に座る
「……かわいい以外の、感想。欲しい」
「何ていうんだろうな。清楚系みたいな雰囲気の服がしっかり似合っていると思うかな」
「……そう」
どうやら満足の行く回答だったようだ
「手、貸して」
「ん?はいどうぞ」
手を渡せば白から手を繋いでくれる
「持ってきたわよ、て、あら。手を繋いでてくれて良かったわ」
お母さんが降りてきて私たちに向けカメラを構える
「はいチーズ」
そういうと小さいシャッター音が聞こえた
写真を数枚撮ったあとお母さんはご飯を運ぶために台所へ向かった
「白は楽しい?」
「ん、とても」
「なら良かった」
「最後、あれ言う?」
お互い顔を見合わせる
二人共頬が少し赤くてあの写真は少し見るには恥ずかしいな、とか思ってしまう
そうしてタイミングを合わせて……
「せーの「Happy Halloween!!」」
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