36話「戦闘終了」
身体を低くして踏み出す
老兵との戦闘でも使った素早く動くための動作だ
「おお。速いねぇ」
「よっと。流石に避けられるか」
相手に向けて放ったナイフは空を切る
これで決められたら楽なんだけどな……
「早いけど、後隙が大きすぎるなぁ!!」
突然、相手が持っていた槍が光り始め槍が構えられる
「槍術『光化薙ぎ払い』」
光った槍がが構えの姿勢から放たれる
斜め右から斜め左に向けての薙ぎ払いかな
軌道を逸らせるかな……
「逸らすしかないけどね!!」
ナイフと槍がぶつかり火花が散る
くそ、これじゃあ逸らすじゃなくて受け止めるだ
長くは持たない……
「余裕が無くなってきてるのかなぁ?」
「はは、そんなわけないだろ」
魔法は展開出来る
今、相手の体は隙だらけだ
試してみる価値はあるだろう
「『
そうして放った魔法は相手の腹に突き刺さる
え……そんな簡単に刺さるの?
なんかあると思ってたんだけど……
「ぐっ、痛いねぇ」
ダメージを受けたせいなのか、相手のスキルも終了する
「さてとどめを刺そうか」
そうして首元にナイフを当てようとして……
次の瞬間、そいつは居なくなっていた
「っ、え?」
逃げた?
魔法だろうけど、転移系なのかな
まあだだ、今回は勝ちだな
「あ、あの。助けてくれてありがとうございます」
助けた少女からお礼を言われる
「大丈夫ですよ。ただ次から、痛覚設定は切ってくださいね」
「は〜い」
街への道を示すと少女は嬉しそうに駆けていった
「さて、王都への旅路を急ぎましょうかね」
そうしてコメント欄を見て固まる
視聴者数は3500人以上でコメントはバチクソに早い
「ええ……」
『やっと気付いた』
『かっこよかったです、ファンになりました』
『初見です』
『老兵って誰?』
『その刀は何?』
まだあるのかよ……
「どうして……あ、イベントボスを倒そうとしたからか……」
なんでこんな一気に拡大したんだろう
やることは変わらず王都へ向けてだ
もう少しだけ続けよう
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