26話「ごめん、手伝って……」

「で、持ち物はこれで全部?」


「うん、一応そうだよ」


 白が家に来るのに時間がかかっていた理由は、泊まり込みだからと荷物を用意していたかららしい


「ごめん……私の荷物整理手伝ってもらって」


「……さっきの料理、ほとんど白に作って貰ったみたいなものだしな。そのお礼みたいなものだよ。」


別にお礼としてこのくらいのことをするのは普通だろ?


「それにこういう時は謝罪より感謝をしたほうがいいと思うけどな」


「うん……そうだね、ありがとう影」


「どういたしまして。さて日がもう落ちかけてるんだ早めに帰るよ」


「うん、行こう」


机に置いてあった荷物を持ち先に外に出る

もう太陽は沈んでおり辺りは等間隔で置いてある街灯で照らされていた


「荷物……」


「……早めに帰るぞ〜」


「ふふ、ありがとう、影」


「どういたしまして、白」


くだらない話をしながら薄暗い道を歩く


「なあ、白ご飯食べてたあと少し話をしないか?」


「別にいいよ」


「そう……なら早く帰ろうか。悠はもうそろそろお風呂からあがってきたころかな?」


「走る?」


「もう家が近いし大丈夫だよ」


「ん、」


「さあ、あと少し頑張ろうか!!」

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