25話「え、まだご飯食べないんですか!?」(by豚キムチ)

「悠、もうすぐご飯だよ」


「は〜い」


一階から悠を呼ぶとドタバタと音を出しながら降りてくる


「あれ?お姉ちゃんお風呂入ったの?」


「ああ、白もお風呂入いりに行ったからな。悠もご飯の前にお風呂入るか?」


「うん!!」


「じゃあ着替え持ってきてね」


時刻は18時30分を過ぎたころ、簡単にデザートを作っり、ボクはもうお風呂に入りおわっていた

しかしデザート自体は明日にならないと完成しなさそうなので明日の晩御飯に出すとしよう


「連絡アプリに「そろそろ行く」って来てたんだけど……」


この距離でなにか巻き込まれているとは思わないが……無いよな?


「悠、お留守番頼んでもいいか?」


「いいよ!!でもお姉ちゃんどこ行くの?」


「外が暗くなってきてるから白を迎えに行ってくるわ。帰って来るまでにお風呂入っていくんだぞ」


「うん!!いってらっしゃいお姉ちゃん!!」


「うん、行ってきます」


玄関の扉を開けて外に出る

太陽は沈みかけておりもうすぐで夜が訪れるだろう


「ライト……いらないか」


完全に日が沈む前には白の家についておきたいので連絡用のいつも使っているデバイスだけを持ち歩き始める


「早歩きで行こうかな。ここ少し薄暗いし」


まだ太陽が沈みきっていないが辺りの街灯は光を発し始める

今いる場所は他の場所と比べると薄暗くてよくひったくりが起きる場所として有名だったりした

まあ噂が出回ったせいで警察の巡回通路となって犯罪は起きにくくなっているが……


「っと、ここだ、ここ」


考えごとをしている間に白の家を通り過ぎようとしておりそのまま通り抜けそうになっていたことは内緒だ


「たしかここら辺に……あったあった」


ボクはチャイムのボタンを見つけ押す

ピンポーン、というチャイム音が響く


「は、はい、少し、待ってくだ、さい」


ガシャ、音を立て鍵が開けられる


「迎えに来たぞ〜」


そのような言葉を発しながら僕は玄関の扉が開いた

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