21話「歩き続けて」

「ウルフ5頭の討伐でよろしいですね?」


「大丈夫です」


 宿屋を出たあとボクは冒険者ギルドに依頼を受けに来ていた

 装備が変わったことで前回のように騒がれることもなかった


「フユさんは討伐クエストは初めてでしたよね?」


「一応初めてです」


「それでは説明させていただきます。まず……」


 それから数分話を聞く

 要約すると魔物を倒すと特定の素材と魔石を落とす

 依頼が完了したら討伐確認のためギルドに魔石は納品する

 余剰分は納品しなくても良い。この3つだ


「……以上が討伐クエストの説明となります」


「なるほど……了解しました」


「それでは依頼達成頑張ってください」


 ギルドを出たあと門へ向けて歩く

 先程まで降っていた雪も止み、少し寒さが和らいでいる

 雪で外に出れなかった子供たちの雪で遊ぶ音が聞こえてくる


「いいな……。こういうのどかな感じもこの街ならではなのかもしれない」


 最初はボロクソ言っていたがこの景色をみる限りでは悪く無かったんじゃないか、とまで思わせてくれる


 そんな大通りを歩き続けてやがて門までやってくる

 相変わらず古びた門と城壁だ。

 この施設たちを見るとこの街が平和だったことをよく分かってしまう


「おお、眠り人スリーパーの嬢ちゃん、どこへ行くんだい?」


 門を出ると前回と同じ人間の門番さんに声をかけられる


「ウルフを狩るために山へ行こうと想うんですよ」


「そうかい……最近は魔物の動きが激しいからね、気を付けるだよ」


「分かってますよ」


 門番さんとの話を終わらせ山へ向かって歩き続ける

 途中、動物とは遭遇することが出来たがまだ魔物とは出会っていない


「……見つからないな」


 まだ歩き続けなきゃいけないのか……

 こんなに遭遇確率が低いとはあんまり考えてなかったからな……


 そうしてボクが進みだそうとした瞬間近くの茂みからウルフが飛び出してきていた


「っ!!危な……」


 老兵のスープグローブで攻撃を防ぎつつナイフを抜く


 ここは障害物が多い山の中それに敵は近距離にいる

 そのため超近接戦で狭い場所でも戦いやすいナイフを使うのは賢明な行動だろう


「本当は刀の練習したかったんだがな……」


「バゥ!!」


 ウルフが突進して噛みつこうとしてくるが……

 あのボスが倒せてこのウルフが倒せないはずも無く避けなごら首元付近にナイフを突き立てれ斬り裂く


「これでよし」


「バゥ……」


「これで1体目。依頼ではあと4体だったな」

 そん時には刀とかも使えるだろう

 はぁ、もう一回探すの面倒くさいな……

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