16話 「前を向こう」
「はぁ、やっと倒せた」
普通じゃ勝てんだろ、あんなの。
「負けイベントなんだったのかね?」
『『ボス「堕ちた老兵」の討伐が確認されました。レベル1→11までレベルアップ』』
報酬確認のアナウンスか。懐かしい……前作にもあったよな。
『『スキル、『
うるさい!!
これ直接脳内に送りつけられるせいで耳塞いでも意味ないし……どうすればいいんだ?
『『条件を満たしました。『始祖』への変化を開始します。』』
『始祖』?聞いたことがないな
【名前】 フユ
【種族】 氷猫族(始祖)
【レベル】 11
【加護】氷河の加護
氷属性の攻撃の威力が『1.2倍』される。
積雪地帯でダメージを受けないが暑さに弱くなる
【HP】2/35
【MP】21/21
【STR】E⁻
【VIT】G
【AGI】E⁺
【DEX】F⁺
【INT】F⁻
【MND】G⁻
スキル 残りSP22
『制作「氷」』
氷でものを製造する。大きさや精密さで魔力消費量が変わる
『
発動中、VITが0になるがSTRとAGIが1.5倍される
デメリットとして解除後ステータスが下がる
・『氷獣化』
氷を纏い獣に近い身体能力を発揮出来るようになる。解除時、VITと、MNDが0になり全ステータスが半分になる。
・『
???????
中級魔法『氷』
発展的な氷魔法を使うことが出来るようになる
・『
氷の槍を放つ。大きさで魔力消費量が変わる
・『
氷の壁を生成する。大きさで魔力消費量が変わる
『刀術』
刀に関する技を扱えるようになる
『ナイフ術』
ナイフに関する技を扱えるようになる
【装備】
【武器】なし
【副武器】なし
【持ち物】
HPポーション……3個
MPポーション……1個
砥石…1個
あれだけの強敵を倒したかいもありレベルは結構上がった。ここまではいいことだ
これでアイテムが相応であればいいんだけどな
まだ先ほど倒した敵の中身は結晶となって空に舞っている
そんな死体後から腰袋と弓使いの使っていたナイフを回収する
「部下の方のアイテムは……大体12000通貨と、『兵士のナイフ』か。うん、悪くないじゃないかな?」
まだこの世界における物価の立ち位置はよくわかっていないが、武器や防具、ポーションなどを買うために使うのだろう
ナイフも先程まで使っていたナイフよりも強そうだ
「後は……こいつのアイテムだよな」
指揮官もまたそこに体はなく、ここに存在した証拠は落ちている装備と雪を赤く染め上げている鮮血だけだろう
「……貰っていくぞ」
残していった腰袋を回収する。
そうして目の前にアイテム名と説明が表示される。
『600000通貨』
『老兵のシーフグローブ』
かつて仲間のために戦い続けた騎士が付けていたシーフグローブ
もうボロボロで右手側しか残っていない
装備中、右手でジャストガードが使用可能になる
まだ秘密が存在する。DEXにプラス補正
『俺が、俺が仲間たちを守るんだ!!』
「ああ。そうか。そうだったな」
こんなことが頭に浮かんできていた。
この世界のNPCは生きている。死んだらもう蘇生はしない。
「っ」
自分が人を殺してしまったせいなのだろうか?一瞬、吐き気がした
大丈夫、大丈夫。こんな所でくよくよしてても仕方が無い
だったら前を向いていこう。もう事実は覆らないのだから
この騎士に何があったかはわからない
ただ呪縛から解放されていることを願おう
そうして数秒の沈黙ののちボクはシーフグローブを身に着ける
【装備】
【頭】毛皮のフード VIT+2
毛皮で作られたフード
【胴】革の胸当て VIT+3
漆革を使った胸当て
【腕】 老兵のスープグローブ DEX+6
かつて仲間のために戦い続けた騎士が付けていたシーフグローブ
【足】ズボン VIT+1
布で作られた普通のズボン
【靴】毛皮の靴 AGI+3
毛皮で作られた靴
【武器】なし
【副武器】兵士のナイフ
「さて今後のことを考えよう」
そうして立ち上がろうして!?
「ぁ……」
直ぐにボクも雪に仰向けになって倒れる
「流石に……血、流しすぎたかな」
本当に初回から何やってるんだろう
段々と視界がぼやけてくる
ただ最後に言っておこう。騎士への手向けとして
「お前もまた
その言葉を虚空に放った瞬間視界が暗転した
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補足
『始祖』になるための条件
①偉業を達成する(例、初回レベル1でボスを倒す)。
②自分以外の種族を6人殺す。
③専用のスキルを習得する。(例、
この専用スキルは①偉業達成時に獲得できる。
④①、②、③を種族間で初めに行う
スキルの獲得方法
方法①、SPを使い自分の種族に関係あるスキルを獲得する。
方法②、特定の条件をクリアする。(例、ナイフで敵を倒す)
ステータス
SSS⁺からG⁻までに大まかに振り分けされる
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