15話 「とっておき」
そうしてボクは刀を抜く。
「ナイフのほうが得意なんだがな」
愚痴を言っていても仕方がない。ナイフは今のとっておきだ。
あと『MPポーション』は飲んでおこう。さっき使ったし……
「小娘、なぜもう一度回復薬を飲んでいる?」
「ボクの魔力は、地味に多くてね、一本じゃ足りないんだよ」
「そうか……、まあいい」
一撃食らったら即死の攻撃を避けながら急所を攻撃する。
勝ち筋はそれしかないのが悲しいところではあるが
それでも抗ってやろう。
楽しい楽しい殺し合いの始まりだ。
「ふんぬ」
先に仕掛けてきたのは相手。
横、縦、斜め。様々な方向から剣が振り下ろされる
ただ……
「こんな攻撃当たるとでも思っていたか?」
様々な方向からの攻撃を全て刀で受けて逸らす。
「ほう?東洋の武器か。珍しいものを使うな。」
瞬間、相手は剣を横に大きく振りかぶって!?
「その武器は、横からの攻撃に弱いじゃろうに」
「っち、なんで弱点を知ってるかな!?」
思わず舌打ちをしながらバックステップで攻撃を回避する。
まずいな、こちらのとっておきを使うにしてもここでは届かない。
だとしても、近づいたら先に刀が壊される。
なんとかして注意を引くしかないが……
「どうした攻撃が止まったぞ?」
考えを働かせていると相手から斬撃が飛んでくる。
転がるように回避しつつ全速力で走りながら刀で斬りかかる。
「くそ、化け物みたいな反応速度しやがって」
「ほ、ほ、ほ。ワシもそこまで鈍っとらんわ」
が、長剣で防がれる。
くそ、こちらの狙わなくてはならない場所がわかりきってるせいで防ぎやすいのか?
「が、がぼ!?はぁ、はぁ」
空中留まっていれば吹き飛ばされるわけで長剣を払いボクはまた吹き飛ばされる。
「強すぎだろ」
まだダメージこそ喰らっていないがこのままだったら負ける。
ていうか、こいつ絶対初心者が倒せるボスじゃないだろ。
弱音を言っても仕方がない。
どうせ白も倒してるんだろうし、ここで引くのは嫌だな。
なら……やるしかないか。
「勝てる確証がない賭けは嫌いなんだけどな」
もう一度刀を手に持つ。
これで最後にしよう。
「今持てる全てを出そう。」
前作のボスを倒した実力を見せてやろう。
「『バーサク』」
これを使うには次の一撃で決める気でいかないとだな。
体を屈め地面を蹴り込み目にも止まらぬ速さで距離を詰めるが……
「見えてるぞ、小娘!!」
「知ってるよ!!」
相手の視界に捉えられそのまま長剣で叩きつけられる。
「な!?」
「っ!!」
ボクは刀を無理矢理間長剣の挟み込みむ。
あわよくばこれで刀だけを犠牲にしたいが……
そんな願い叶わず刀が折れそのまま左腕が切断されるが……。
左腕と刀を犠牲にギリギリで避ける。
「片腕を失うことぐらい慣れているんだ、まだやれる」
【HP】2/30
【MP】15/15
クッソ、次何食らっても即死か。
「は、これで終わりじゃ」
もう一度下から剣を振り上げて攻撃してくるが
「『
剣に氷の槍をぶつけ攻撃を鈍足化させる。
その後相手の懐に入り折れた刀で一太刀与える。
「狂人が!!」
「お前、初めて驚いたな?」
放たれた拳をバックステップで避ける。
「HPポーションを、いや、MPポーションだな」
避けて出来た隙を使いMPポーションを飲み干す。
そして相手に余裕を持たせないために再度斬りかかる。
「ぬぅ!馬鹿の一つ覚えを!!」
相手も長剣を大きく振り応戦してくる。が、
やはり保険は作っておくべきだな!!
「『製作:
そのスキル名を言うと同時に『
「もう一歩、さらに前にれ!!」
そうしてボクは相手の懐に潜り込む
「っだが小娘!!お前に武器など」
「あるさ。とっておきがな」
そうしてナイフホルダーから『氷の刃』を持つナイフを引き抜き間合いに入る
さすがというべきか相手も体制を立て直して横降りを放つが……
「もうこの距離は……ナイフの独壇場だ!!」
「くっ!!」
放たれた横降りを剣よ根本部分をナイフで逸らし、 屈みながら避ける。
「今度はもう外さない!!」
初めと同じ状況。先程とは違い万全な状態
もうよけられない
ただ相手はナイフが当たる瞬間悟った表情をして……
「そうか、やっとか。名も知らぬ少女よ感謝する。」
そして、ボクのナイフは相手の首を斬り裂いた
『You defeated the enemy』
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戦闘シーンバチクソに疲れましたね。
日常系のほうが書きやすくて好きですね。
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