13話 「5人目」
「くっそ、あいつはどこ行きやがった!?」
「こっちにはいないぞ!?」
なるほど、さっきまで死角で戦っていたから矢が飛んでこなかったのか。
よく考えたらめちゃくちゃにガバガバな作戦だよな。
まあ、ただ気付かれていないなら不意打ちで一人は持っていくか。
『
「4人目」
「なぁ!?」
雪原の中を匍匐前進で敵の背後まで移動し、ナイフを心臓目掛けて突き立てる。
後2人、指揮官の装備が強いのだけが不安要素だが、出来るだけ速く終わらせよう。
「くっそ!?いつからいやがった?これでも喰らえ
『
相手の弓使いから放たれた攻撃はボクの頭を追尾している用に感じる。
ただ、今の武器はナイフだ。
刀だったら回避に専念するしかなくなっていたかもしれないが、ナイフで弓矢を撃ち落とすのには慣れている。
「―――ここ。」
弓矢の軌道を読みナイフを軌道に乗せて斬り裂く。
何回もやってきたことではあるけれどもやっぱり緊張してしまうな。
「矢を斬った!?クソォォ」
相手もナイフを引き抜き乱暴に振りながら近付いてきたが、雑な攻撃に当たるほど鈍っているわけではないので攻撃をかわした後カウンターで首にナイフを突き刺す。
「5人目」
「ぐぁ」
これで後はタイマンだ。
「フハハ、一瞬でワシの部隊を壊滅させたか?」
「――ああ、お前が最後だ。」
「ハッハ、お前のような少女にやられてしまうとは、予想しなかったわい。それではその命、頂戴する」
ラストバトル。この瞬間火蓋が切って致された。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます