8話 「家族会議」『覚悟を決めて』

 今日は本当に疲れている気がするが、そんなことなど気にされず家族会議が始まっている。

 あと悠、尻尾で遊ぼうとするの辞めなさい。


「なるほど、大体の事情は理解した。最後にもう一度確認する。お前は影だな?」

「そうだよ、てかそれ以外はない。」


 どうしてこんな体になっているか、種族のことなどなどをは大雑把な事情はお母さんが話してくれた。

 いやあ、本当にお母さん様々です。


「ふむ、あと影。家のに何故か口座、何故か8000万入っているんだが、何か知ってあるか?」

「ああ、それはボス討伐の報酬と、仕事料。」

「仕事料か。どういうことだ?」

「動画投稿と配信をしてくれって頼まれて……」

「大丈夫よ影。颯さんはね、軽々と颯さんの年収を超えられて少しんでるだけだわ」

「加奈子、そんなざっくりと言わないでくれ」


 うん、本当に仲がいいな、この両親……

 まああのお金の殆どは、運営が定めたボスチャレンジ賞金だろう

 大体9割ぐらいだろうな

 そんぐらい強かったということなのだが。


「それでは、父さん以外で話すことはあるか?」

「「ない(わね)」」

「では代202家族会議を閉廷する。」


 これで山場は一つ越えたかな?

 まあまだ最後に一番険しい山場があるんだがな。

 まあ白にラインしておくか。


「今からそっち行っていいか?っと。」


 お、即返信きた。少しうれしいな。え〜と


「家族いないしすぐ来ていいよ。か」


 心の何処かでは拒否されるのを願ってたかもしれない。

 ただ、もうやると決めたのなら最後までやりきらなければ駄目だろう?


「覚悟を決めてがんばりますかね。」


 まあ今からボクがしに行くのは単なる挨拶なんだがね。

 そうして私は部屋を出る。


「あれ、どこ行くんだい?」

「白の家に行ってくる。」

「そうねぇ。大丈夫だと思うけど。まあ頑張っていってらっしゃい。」

「うん。行ってきます。」

「傘は忘れずにね」

「うん。分かってる。」


 玄関から出て傘を広げる。

 ただ先程よりは雨は小降りになっている。


「全く、さっき貯めた運を全部使い切ったか?」


 さてゆっくり歩いて、作戦でもかんがえますかね


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