性交

性交

 お待ちかねの性交の話である。我が学校では、3つほど性交の話がある。1つ目は当時高校2年生で、とある講堂の中央で行っているところを見られて捕まった。若気の至りであろう。羨ましい。

 2つ目は当時中学2年生で中間考査中にトイレで行っているところ、音漏れだろうか、何故かバレてしまい捕まった。トイレで何を考査したかったのだろうか。保健体育の単位でも足らなかったのだろうか。初々しい。羨ましい。

 3つ目は上流生徒こと文化祭実行委員長(以後Tとする)の話である。これは当時高校1年生で、生徒会室で行ったとのこと。生徒会室でとはある漫画を意識してか中々タイムリーな事である。彼らが偉いのは、前の2組のバカップルと異なり、先生にバレなかった点である。だが、Tがよくなかった。相手の事をセフレとしか思っていなかったそうだ。相手は生徒会室での一件の後、学校を一定期間休んだ。不審に思った彼女の友達がこの話を聞き出し、学内に広めた。相手が休んでいる間、Tは学校に何食わぬ顔で来ていたそうだ。生徒会室での一件が広まった瞬間、学校側からの事情聴取があった様だが、何故かTは謹慎刑に処されなかった。上流生徒であれば刑に処されないらしい。ここは中世ヨーロッパなのであろうか。全く面白く無い。羨ましくも無い。

 この話は噂話を聞いただけに過ぎず、本当の筋書きを知っている人にどれぐらい異なっているか聞いた。返って来たのは、本当の筋書きの方がもっと酷いとの事だった。上記の話よりも酷いとは何事かとは思うが、この筋書きで書く事にした。この筋書きの方で定着すれば、将来Tは私にこの話を軽くしてくれた事に感謝してくれるだろうと思ったからである。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る