　校長ほど面白い生物はいないだろう。とある校長はフィリピン人1万2000人を買春していたと聞き、どこの校長も何か一つ面白いものを持っているんだと思う。私の校長も何かと面白いことをする。海外研修では親しい女性英語科教師(以後Yとする)と共にさも当然の様に空港ラウンジに入り飛行機を待っていたそうな。もう1人海外研修に付き添いで行っていた社会科教師が、夜中に校長から部屋にお呼ばれしたので入ると、なんとそこにはバーがあった。校長は海外研修先の宿泊施設で、バー付きの部屋に宿泊していたそうだ。既にYがバーでくつろいでいて、その後校長がバーテンダーとなり、社会科教師はYと共に酒を楽しんだそうだ。社会科教師が校長のバー付きの部屋の話をしてくれたので、この話が書ける。社会科教師には大変感謝すると共に、Yと校長の関係性が垣間見える。

　これは自称進学校の校長に当てはまることなのかも知れないが、とても学校のメンツを大切にする。後に性交の所で詳しく書くが、まあお察しの通り生徒同士の性交があった。これが一般生徒同士であれば、学則により謹慎刑となり、当本人がいない時に学校内で大層噂になり、帰ってきたと同時に退学届けを渡すのが常であった。自称進学校であるから、生徒には社会通念が無くともちっぽけなプライドだけはあるのである。だが今回はそうはいかなかった。性交した奴が文化祭実行委員長であった。内容は後で書くとするが、校長はこの由々しき事態を揉み消しにかかった。学校の顔となってしまった文化祭実行委員長ともあられる上流生徒を、今更性交ごときで変えるわけにはいかないとの判断だろう。私学だから出来ることなのだろうか。大変面白い校長である。