御伽噺戦争・VR旅行記六十八回目

やあ、こんにちは。御伽噺戦争メルヒェン・クリーク・VR(メルクリVR)の旅行記の六十八回目だよ。


つ 遠景写真、左手奥側にヌュエフィの森が見える、その手前中央に大きなつるりとした白い巨岩でできた岩山がある


ここがブルー・バードで紹介を予定してた最後の場所、「スーヴァニアの巨岩山きょがんやま」だよ。


つ 雑な地図、首都の丸の西側、国境ギリギリのところに山の記号があり、ココ! とある


このスーヴァニアの巨岩山はね、なんでここにあるのかわからない山なんだよね。


つ 草原と森の境目近いところに、まるでどこかから降ってきたかのように突然白い巨岩が生えている、白い巨岩は周りになじむことがなく、違和感が強い


これ。こんな感じで、明らかにもとからあった感じしませんねぇ?? って感じなんだよね。

で、この辺りは住んでる人もほどんどいない感じで、でもラウヌューラにあった歴史書を見ると、トゥオネラができる前からあったけど、元々は平原と森があって、いつの間にかあの巨岩が生えてたんだって。

だから、最初からあったわけでもなく、いわゆる地面が隆起してできたわけでもないっていう。

今のところ、ユーラカリル廃墟群と並ぶくらい謎な場所なんだよね。

トレディシェンはちょっと例外なんだけど、レッドキャップとブルー・バード以外でここまで意味不明な場所はないんだよね。

遺跡も意味不明だけど、「明らかな人工物」だってわかるじゃない?

ユーラカリル廃墟群も人工物は人工物なんだけど、そも雑草すら生えないような地域の人工物って気味が悪いし、スーヴァニアの巨岩山なんて人工物なのか自然物なのかもわからないからさ。

そういうのも含めて、スーヴァニアの巨岩山はブルー・バードの住人にもあまり好かれてないというか、「化け物がいるかもしれない場所」扱いなんだよね。


つ てかてかと光を反射している巨岩山の山肌、いかにもつるりとした手触りをしていそうで、まるで真珠のような白さが際立つ


巨岩山本体を近くから見るとこんな感じ。

見た目からつるつるしてそうだけど、実際めちゃくちゃつるつるする。

で、見た通りだけど、「巨岩山」なんて名前がついてるけど、この岩に登るのはほぼほぼ不可能なんだよね。

今のところ誰も成功してない。

見たとおり、カプセルみたいな形してて、山みたいな「傾斜」じゃなくって「ほぼ絶壁」だから、普通に登るのは無理。

今までの挑戦記録だと、ピックとか打ち込んで上るのも無理、表面にひっかける場所もないからクライミングできない、なんか「壁走り」っていう、足の裏を垂直の壁に引っ付けて歩ける技術があるらしいんだけど、これも無理。

唯一成功しそうに見えたのが、その場ではしごを作ってかけた人。ほかの方法よりは上に近づけたらしいんだけど、一番外周がデカいところで毎回はしごから落とされるって。

だから、わたしとクラースィアさんは「簡単に登れないように」なってるか、「前提条件を開放してないため登れない」かのどっちかじゃないかと思うんだよね。

まあ、簡単に解明できないブルー・バードの謎の一つだよね。


つ 誰かの手のひらの上に、巨岩山と同じくてかてかとしてつるつるしてそうな石が乗っている


一応、巨岩山と土の境目近くで採取はできるんだけど、インベントリに入った後のアイテム名が「スーヴァニアの生命片せいめいへん」って名前なんだよね。

しかも、リアル時間で一週間に一回しか採取できないの。

この巨岩山に近づくのと採取に関しては一切貢献度関係ないけど、「スーヴァニアの生命片」を使用するレシピは今の生産職トップでも解放されてないらしくて、どうやって使うのかも不明なんだ。

一応わたしたちも二人でこの巨岩山をくるくるしながら探ってみたけど、これが採取できる以外ではなんの成果も得られなかったんだよね。

依頼でも「スーヴァニアの生命片」の納品依頼はないから、現時点ではただのコレクション、かな?

これは時間経過で使えなくなるタイプのアイテムじゃないけど使い方不明だから、インベントリ整理できないタイプの読者は、必要になったら採取に来る、でいいかもね。


つ 穏やかな笑顔を浮かべたクラースィアが巨岩山を背景にピースしている、それとは別に端に見切れる右手ピース


はい、これで当初から予定してた紹介したかった場所の紹介完了です!

一応ね、各国で地図から判別できるところを先に選別して、実際に行ってみてわたしの語彙力で紹介できそうなところをピックアップしてたんだ。

まあ、毎度のことながら、例えば森や街道近くにぽつんと立ってる小屋とかさ、特徴も何もなくて紹介が難しそうな場所は大体省いたけどね。

わたしのここまでの旅行記だと、人が住んでるところ少なそうだけど、実際にはちっちゃい集落とか、紹介してないところも多いよ。

そういうところはお年寄りが多くて、歴史を聞き取りするならすごくいい環境だと思うな。

ということで、ひまわりイリアンサ君から始まって、水仙ナルツィアちゃん、黒檀エベーヌスくん、桜さん、アルメニアコンちゃん、木蓮マグノリアさんたちに付き合ってもらったメルクリVRの旅行記はこれでおしまい。

謎がめちゃくちゃ残ってるけど、わたしはストーリーは実際に読者さん自身にプレイして楽しんでほしい派だから、今後の紹介予定はありません!

まあつまり、ここまで進展もないってことなんだけどね……。

次回、最後の旅行記として各国でわたしが一番好きだった場所の紹介、その次に匿名感想アプリの返信をして、メルクリVRの旅行記完結となります。

なにか言いたいことがあったら匿名感想アプリで送ってきてね。

それじゃあ次回を楽しみに待っていてくれ。

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