御伽噺戦争・VR旅行記三十四回目

やあ、こんにちは。御伽噺戦争メルヒェン・クリーク・VR(メルクリVR)の旅行記の三十四回目だよ。


つ 一面凍った湖と思わしき景色、周辺に生えている樹木も氷なのか、すべてが氷色一色になっている


今回はスネドゥロニジェンの中で最も大きなスポットを紹介していくよ。

ここはね、首都から北東に位置する場所にあるよ。


つ 雑な地図、首都の丸から右斜め上に若干緩めのひょうたん型の赤線が引かれ、ココと記載されている


スネドゥロニジェンの中央に位置する場所に存在している、永久凍土の湖、「スペリオーザス湖」だよ。

この湖は年間のうち一日も湖の表面に貼った氷が解けることがないことで有名な湖なんだ。

氷の厚みは十センチくらいあって、簡単に割ることもできないくらいの硬度だから、普通に人が上に立って動いても全く問題ない感じだね。

この湖に落ちたら、水の冷たさに心臓麻痺で即死できるといわれてるくらいだよ。


つ 氷の湖とその湖畔にたたずみナルツィア、ナルツィアは何かを考えこんでいるように腕を組んでいる


この湖は、元々はゲルディアルの領地ではなく、トゥオネラ制圧後に併合された地域にあったんだ。

元々の領主はトゥオネラ国王に準じて滅亡とともに死んでしまい、当時の領主には妻も子もおらず、領主が領主になるときに近親をすべて皆殺しにしていたこともあって、誰も継げる人間がいなかったこともあってスネドゥロニジェンに併合されたんだ。

ただ、このせいでこの併合した地にどういったいわれがあったのかは一切が伝わらなかった。

元領主の館なんかも全部改めたし、トゥオネラに残っていた統治資料も全部改めた。

でも、この湖のことは何一つ残っていなかったんだ。


つ 雑な地図、首都方面、湖の周辺、それよりも北で三つ線が引かれている


この地図の追記した線、これがね、スネドゥロニジェンになる前の各々の統治地域ね。

こうしてみると、スペリオーザス湖のあった領地は、そのほとんどがスペリオーザス湖で占められてるんだ。

しかも、領主の館以外に住民がいたらしい形跡はどこにもない。

でも、この地域に住んでいたって住民は存在していたし、この地域からも全く問題なくトゥオネラに納税もされていた。

その納税も、農作物が中心で、この地域の一体どこで農作物を得ていたのか、もし納税用に購入したのであれば、どうやってそれを購入するだけの資産を得ていたのか、今もなお不明のままなんだよね。

謎が謎を呼ぶこの氷の湖スペリオーザス、併合されてから数百年経つ今でも解明されてない謎なんだよ。

一説には、氷の下に街がある、氷の下に空への転移装置がある、氷の下に異次元が存在し、そこに町が存在してる。

そんな不可思議の中心がこのスペリオーザス湖だよ。


つ 氷の湖を真上から撮った写真、一面氷だが、中央近くにぽっかりと穴が開き、そこに糸がたらされている。


この湖、一応川とつながってるからか、魚は泳いでるんだよね。

で、一応許可は必要だけど、リアルである冬のワカサギ釣りみたいに、氷に穴をあけての釣りができるんだよね。


つ 氷の湖の湖畔に小さな小屋が立っている、傍らには釣り竿と思わしき木の棒が立てかけられている

つ 雑な地図、ひょうたん型のくぼみ部分に小さく赤丸が記されている


釣りの許可はここにある管理小屋でもらえるよ。

釣り竿の貸し出しと餌の販売もしてるから、手ぶらで行ってOK。

スネドゥロニジェン所属だと釣り竿レンタルや餌代が若干割引されてるけど、いうほど大金が必要じゃないから、普通に任務や依頼をこなしてる人なら余裕だと思うよ。

釣れた魚は普通に食べられるし、食べる気がなければこの管理小屋で買い取りもしてもらえるから、氷の湖で釣りしてみたい! って人はうれしいかもね。

あと、この管理小屋では調理対応もしてもらえるから、魚を食べたくて釣ったけど、調理ができないって人も安心してね。

管理人さんは三人いて、おばあちゃんとおじいちゃんと若い女の人なんだけど、おばあちゃんは焼いたモノ、おじいちゃんは煮たモノ、若い女の人はそれ以外の料理が得意みたいで、管理人さんによって出てくる料理が変わるから、どうしても食べたい料理があるときは管理人さんを確認してから調理依頼をするといいよ。


つ 氷の湖の上、小さな折り畳み椅子に座って釣り竿を握っているナルツィアと、端に見切れる右手ピース


スネドゥロニジェンで一番目立つスポット、万年氷の湖だったよ。

実際に行くと、ほんとに広くて一面氷だからなかなかリアルだと見れない光景で楽しいね。

釣りも実際やってみたけど難しいこともなくて、時間とかによっては入れ食いになることもあるから、リアルで釣りやってみたいけど……って人にはいい練習になるかも?

で、この湖、任意任務と国家任務がいくつもあるから次回はそれを紹介していこうと思うよ。

それじゃあ次回を楽しみに待っていてくれ。

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