終わった……のか?
それから程なくして全てのオーガを倒し終えた。
怪我をしている人はいるけど、先に去った人以外はみんな揃ってる。
それが一番大事なことだ。
「湊隊長、終わりましたかね」
「そのようですね。今回も修太朗さんに助けられてしまいましたね」
「いえ、こちらこそ湊隊長には助けられました。湊隊長の戦い方を参考にさせてもらいましたし」
「私の戦い方ですか? 修太朗さんのような戦い方は出来ませんよ」
「それは、俺が未熟なだけです。このまま帰るんですかね」
「いくつかドロップしてるようですから、回収して帰還でしょうね」
砂に埋もれてわかり辛いけど、いくつか魔石が落ちているのが確認できる。
オーガロードの消えた跡にも魔石らしきものが落ちているが、少し色が異なる気がする。
黄色がかった、琥珀のような魔石だ。
「湊隊長、あれは色が異なるように見えますが」
「高位のモンスターが魔石を落とす場合、異なる色の魔石の場合があります。色はランダムですが通常の魔石よりもかなり高額です。めったに出るものではありませんが」
「そうなんですか。ある意味当たりですね」
「そう言えるのは修太朗さんくらいです」
俺くらい?
湊隊長の返しの意味がちょっとよく分からなかったけど、それは重要ではない。
いずれにしても今月もある程度、給料も見込めそうだし頑張ったかいはあった。
ただ、おそらく石橋隊は、オーガの一団にやられてしまった可能性が高い。
セイバーギアを見つけた段階で厳しいのはわかっていたけど、これでほぼ誰も残っていないことが確定したと言っても過言ではない。
いままで、この階層でオーガなんか見たことなかったし運が悪いとしか言いようがない。
”修太朗が……やってくれた”
”オーガロード2匹。すご。すごいぜ太郎。すご太郎だぜ”
”あれ、本当にオーガロードだった? ジェネラルの見間違いだったのか?”
”ジェネラルでもすごいだろ。修太朗ジェネラルも何匹も倒してた”
”一人時間差。それも複数魔法。あれオリジナル? 2匹目なんか気が付いたら終わってたぞ”
”あれヤバかった。達人ってああなんだ。あんなの初めて見た”
”ジョーダン抜きでシュータロ最強じゃね?”
”もしかしたら東京本部で一番強いかも”
”いや、東京にはホーリー12の2人がいるだろ”
”修太朗はホーリー13なんでは”
”13人いてもいいのか?”
”いやしらんけど。誰が決めてんだ?”
”大国の偉い人じゃね?”
”修様イケてるしワンチャンあるんじゃない?”
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます