オーガジェネラル
「くそっ、硬すぎるだろ」
「オーガジェネラルとやり合うのは無謀です」
「ここは俺らがやるしかないんだ。ここで俺達が抑えなきゃ、この場が瓦解する」
「ちくしょ~運がねえ。明日デートだぞ。彼女泣かせたくねえよ」
「頑張ってこの場を切り抜けましょう。彼女さんも待ってますよ」
「死亡フラグだろ。シャレにならんって」
「すいません」
場が荒れているので、話している内容までは聞こえないけど西岡隊の士気は高いようだし、俺の出る幕はないかもしれないけど一応サポートしよう。
横からだし、動きを制約するくらいは大丈夫だよな。
「この盾は、すべてを護る絶対の擁壁。あらゆる敵を弾き、我に光の加護を授けよ。我は拒絶し我は決意す
『マジックシールド』」
『マジックシールド』2枚発動してオーガジェネラルを左右から挟み込みように展開する。
『マジックシールド』でモンスターの動きを制約できるのは以前試したことがある。
あのねこ型モンスターとどっちが強いかはわからないけど、魔力を少し多めに込めておいたから大丈夫だろう。
「オーガジェネラルの動きが?」
「『マジックシールド〛で挟んでるのか?」
「だれ? もしかして花岡さん?」
「おおおおっ。花岡さん! 世界トレンド一位はだてじゃねえ。俺は彼女いるけど、ありがたい」
なにか、俺の心をえぐるようなワードが聞こえたような気がするけど、この騒がしさだしきっと気のせいだな。
”オーガジェネラルが鉄板に挟まれたタコみたいになってる”
”たこせんならぬオーガせん。絶対おいしくない”
”『マジックシールド』って挟む魔法だっけ”
”動けないオーガジェネラルを西岡隊が総攻撃”
”いくらオーガジェネラルでもノーガードで中級魔法をこれだけ喰らえばな”
”もう決まったな”
”あと一匹だし、これ抜けたんじゃね”
”いや、それフラグ”
”フラグじゃねえって。オーガジェネラル倒したらもうほぼおわりだろ”
西岡隊がオーガジェネラルを倒した。
残るオーガジェネラルは1匹だけだし、だいぶ場が落ち着いてきた。
最初襲ってきた時は驚いたけど、オーガの数が減ってきたことで全体を見渡す余裕が出てきた。
最後のオーガジェネラルには2隊が当たっているようなので俺は残りのオーガにあたることにする。
なんとなくだけど、オーガの硬さにも慣れてきたし通常のオーガであればそれほど労せず倒せるようになっている。
ただ、ここで気を抜いている場合ではない。
最後の一匹を倒すまで気を引き締めてやるぞ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます