大きな敵

投稿を間違えてしまっていました。

1話飛んでしまっていました。

オークと風姫の間の話です。

よろしくお願いします。 




オーク4匹をしとめ終えると、その場には魔石が1個残されていた。

近寄って確認してみると、ゴブリンが落とした物よりひと回り大きい。

ただ、元々が小さいのでそこまで差があるようにも感じない。


「りんたろ〜やったね。結構大きい。これだけ大きいと今月のお給料も楽しみ〜」


凛の反応を見る限り俺はそれほど大きいとは思わなかったけど、これは結構大きい部類にはいるらしい。

それよりも気になる事が1点。


「これって今月の給料で入るんですか?」

「そうだよ〜。配信分は来月か再来月になると思うけど、ドロップは締め日前だと当月入ってくるから〜。配信分も期待できるしマンション買うのもありかな〜」


マンションを買う!?

凛の年齢で?

俺なんか13万の家賃にもビビってるのに、住む世界が違う。

そもそも、この辺りでマンション買ったらいくらになるんだ?

どんなに安くても5000万いや億は下らないかもしれない。

人の懐具合を気にするのは良くないけど、凛ってそんなにお金があるのか⁉︎

そういえば桜花さんも高そうなマンションだったもんな。

まあ、俺には一生縁が無さそうだし考えるだけ無駄か。

魔石を拾ってから桜花さんに渡してから、4階層を進む。

桜花さんは戦闘に参加する事が少ないので、ドロップ品の管理は彼女の役目らしい。

そのまま4階層を進んでいると、気がついたが、僅かに地面が振動している。


「大仁田さん、地震でしょうか?」

「いや、そうじゃないっす。もうちょっと進んだらわかりますよ。一応臨戦態勢とっといてください」


臨戦態勢って事は、この先にモンスターがいるって事か。

臨戦態勢とはいっても、特にする事はないので、いつでも魔法を発動できるように神経を尖らせておく。

進むにつれ、地響きが徐々に大きくなってきている。

もしかして、これはモンスターが引き起こしてるのか?

しばらく進むと、それは姿を現した。


「デカい……」

「だから隊長も言ってたじゃないっすか。この階層のモンスターはサイズが問題だって」

「ああ……そうでしたね」


大きいって言うからてっきりオークの事だと思ってたけど、そうじゃなかった。

いや、確かにオークも大きい。

今までのモンスターの中では1番大きい部類だったけど、眼前のそれはオークとは比較にならないくらい大きい。

オークが2メートルくらいだとすればあれはその倍くらいはありそうだ。

背だけではなくオーク同様、重量も伴っているのでオークの何倍ものサイズに見える。

あれと戦うのか。

さすがにちょっと気後れしそうになる。

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