世界トレンド1位
そのまま地上へのルートに大きな問題が起こることもなく無事に戻ることが出来た。
残務処理は隊長格がやってくれるとのことだったけど、湊隊長に押し付けているようで申し訳なかったので手伝いを申し出た。
湊隊長も疲れていると思うけど、しっかり手当てがつくから大丈夫と断られてしまった。
本当は無理にでも手伝った方がよかったんだろうけど、二日酔いも完全には治まってなかったし気疲れしてしまったのでありがたく帰らせてもらうことにした。
「あ、修太朗さんひとつ聞いてもいいですか？」
去り際、昔、俺が車の事故に出くわしてヒーローの真似事をしたことを、どこかで聞きつけたらしく、そのことについていくつか質問されてしまった。
随分前の事だし、柄にもない事だったので湊隊長に真顔で質問されると少し気恥ずかしさを覚えてしまった。
結構詳しかったけど、どこで聞いたんだろう。
あの時の事は、誰にも話したことない気がするけど、もしかしたらこの前の飲み会で口が軽くなってたかな。
「りんたろ～このあとどうするの」
「帰って寝ますよ。朝早かったですから」
「そっか～。じゃあ、今度はゆっくり朝食食べようね～」
「あ、はい」
そのまま、凜とも別れて自分の部屋へと戻り、すぐに眠ることにした。
こういう時に今の部屋は近いので助かる。
そういえば凜のあれはどういう意味だったんだろう。
「今度はゆっくり朝食食べようね～」
あれは、また一緒に食べるという意味だったんだろうか。
いや、そんな深い意味はないのかな。
今更だけど今日食べた凜が作ってくれた朝食美味しかったな。
よく考えたら母親以外の人が作ってくれた手作りの朝食なんか食べるのいつぶりだっただろう。
凜はやさしいし、料理も上手くて、かわいくて最高の奥さんになりそうだな。
まあ、俺には全く縁のない話だ。
出勤してダンジョンに潜って、休みの日は部屋で寝る。
充実してるけど、どう考えてもそういう出会いはなさそうだし、そこは期待できそうにはない。
朝も早かったしさすがに眠くなってきた。
それにしても、あれだけの数のモンスターを相手にするのも、あんな人数で一斉に戦うのもはじめてだったしいい経験になったな。
四十歳になってから四ヵ月。
俺の大魔導士としての人生はこれからだ。
⁑⁑⁑⁑⁑⁑⁑⁑⁑⁑⁑⁑⁑⁑⁑⁑
防衛機構後藤隊を語るスレ９９９
５５ やべええええ～。修太朗が世界トレンド一位とった～
５６ マジで世界の修太朗～～
５７ あれは世界いけるわ。海外のコメントもビビってるコメントばっかだし
５８ 世界基準修太朗
６０ それより独身彼女無しが世界に知られた方がやばいんじゃ
６２ 世界中から殺到するんじゃね
６３ あのスペックだし、マジで子種だけでもってあるかもな
６４ 修太郎なら特例ありじゃね
６５ リアルハーレムか
６６ 世界のモテ漢修太朗
６７ 海外でも特集サイト結構できてる
６８ さすがにはえ～な。
６９ 男向けも活況みたいだけど
７１ それはあるな。俺から見てもカッコよだし
７２ ゴブリンキングって弱くないよな
７３ つよつよのつよつよ。ゴブリンとはいえ王種を舐めてはいけない。あれを相手に出来るのは本当のトップ勢だけよ
７５ それを瞬殺。修様最強。あれは人類の希望。あれこそ神の使い。世界のメシア。
７７ 修太朗ってアタッカーとばかり思ってたけど放出系もエグイな
７８ 同接５００万オーバーだし、再生数３０００万こえてんだけど
７９ 修太郎にとってはただの序章。勇者修太朗の物語はこれからだ。来週から魔王討伐への旅に出るんだ。
８０ 風姫も出てたな。それとりんたろ～ってだれ？
８１ 修太朗を言い間違えたんだろ。リンリンかわええ
８３ 後藤隊長も映ってた。カッコよかった
８４ 修太朗専用カメラみたいだったな。メインチャンネルなのに
８６ そのうち修太朗チャンネルできるんじゃね
⁑⁑⁑⁑⁑⁑⁑⁑⁑⁑⁑⁑⁑⁑⁑⁑
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
明日1章完結です。
皆さんの応援が続きを書く力になります。
続きが気になった方は【作品のフォロー】【評価☆☆☆】で応援してもらえると嬉しいです！
※作品画面の下にある『おすすめレビュー』の『☆で称える』でお願いします
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます