第9話
「あああああ! シロガネ、も、ダメえぇぇぇぇぇ!!」
上半身まで一糸纏わぬ姿になっていた俺は、シロガネの大きな身体の下で快感に溺れていた。
何度かイって、イカせた後、突然シロガネが「理解した」と言って、俺と立場を変えたのだ。俺がやっている間、学習していたらしい。同じことをやり返されては、俺に勝ち目などなかった。だって、俺は自分の好みに合わせてシロガネを抱いたからだ。自分がされたことをそのまま俺にすれば、シロガネ以上に激しく反応してしまうに決まっている。それをわかっているのかいないのか、俺が悲鳴に近い声を上げるたびにニヤリと微笑み、さらに高度なテクニックを取り入れてくるのだから、犬の学習能力を完全に舐めていた。
「何がダメなのだ? 身体はこんなに良い反応をしておるぞ? ほれ、もっと鳴いてみよ」
「んっ、はあぁっ」
今や下半身だけでなく、俺の首筋や胸などもシロガネの唾液で光っている。乳首を舐められて気持ちがいいのなんて、女だけだと思ってたのに、違うじゃねーか。
「おお、儂をまだ締め付けるのか。ならば我慢はせぬぞ」
身体の中で温かいものが、もう何度も弾けているのがわかる。俺自身も何度も出しているし、水分補給が必要じゃないかと心配になるくらいだ。
「んはっ、紡、これがせっくすか?」
余裕のない俺に無邪気に問う。
「そうだよ!」
それだけ返すので精一杯で、俺はどんどんとシロガネに溺れていく。ダメだ、もう離れられない。ずっとつながっていたいとさえ思ってしまう。立場的には自分が犯されているような体位でありながら、そんなことどうでもいいから、もっともっとと身体がせがむ。腰を動かせばシロガネは俺の求める通りに動いてくれるし、後ろを突かれながら前を自分で擦(こす)るのもたまらなく背徳的だ。何もかもがどうでもいい。
「あ、シロガネ……ん……」
また二人で同時に果てた途端、とうとう俺の意識が落ちた。
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