第8話:汗もかくし、ご飯も食べるし、それから。

結局、朝陽さんと日向さんにドールのことを説明してたもんだから日向さんは

夕食を作る時間がなくなった。

なわけで、日の本家の晩御飯は卵かけ御飯になった。


太陽君はドールと仲良く卵かけ御飯を食べた。

卵かけ御飯を美味い美味いと五杯も平らげたドールは満腹になるとリビングの

ソファーに横になって勝手に寝てしまった。


「マイペースな子だよ・・・ドールが寝てる間に俺は風呂にでも入るか・・・」


そう思って太陽君は風呂に入って気持ち良く湯船に浸かっていた。


「俺の理想の彼女ができてラッキーなんだけど、あのマイペースな性格がな」

「どうしたもん・・・・ん?」


そしたらいきなり風呂場のドアが開いて真っ裸のドールが入ってきた。


「お・・・お〜い!!なにやってんだよ」


「一緒にお風呂に入っちゃおうと思って」


「思ってじゃなくて・・・ソファーで寝てたんじゃなかったのかよ、めちゃ

マズいだろ?この状況」

「父ちゃんはともかく母ちゃんに見つかったら、なに言われるか分かったもん

じゃないぞ」


「いいじゃん、私たち恋人同士なんだから・・・」

「普通でしょこんなの」

「なんでもやったもん勝ちだよ、いけないこともエロいこともやったもん勝ち」


「いけないことしてるって自覚はあるんだな・・・」


「束縛し合うのが恋人同士っだって太陽君が言ったんだよ?」


「こいつは束縛とは言わないの・・・解放的すぎるだろ?」


ドールは太陽君が止めるのも聞かずにずけずけ湯船に入ってきた。


(お〜っとモロ見え・・・隠さない女だな)


たっぷんって入ったドールの、たわわなおっぱいが湯船の浮いていた。


「ほんとに、おっきなおっぱいだね〜、ね太陽君」


「・・・・・・・」


「黙ってないでなにか言ってよ」


考えてることを口出すと、またドールからスケベとか変態って言われるから

言わない」

「それってスケベなこと考えてるって自分で言ってるようなもんじゃない?」


「・・・・ちょこっと舐めてもいいか?おっぱい」


「え?舐めるの?・・・変態、スケベ・・・私もう出る」


「ちょこっとって言っただけじゃん・・・これ見よがしな態度取るくせに、

わがままな女」

「出るんなら母ちゃんに見つからないようにしろよ」


「ほ〜い」


ドールはなんとか母ちゃんに見つからないよう風呂を出たようだった。

で、俺が風呂から出るとブラとパンツだけで腰に手を当ててオロポを飲んでた。

父ちゃんも飲んでたから、たぶんは父ちゃんに作ってもらったもんだな。


だけど若い女の子が目に前でブラとパンツだぞ・・・スケベ親父、服を着なさい

とかなにか着せるとかなんとかしろよ・・・放置したままってある意味、視姦じゃ

ないかよ。


「ドール、オロポなんか飲んでないで、こっちおいで」


「なに〜?」


「なに〜じゃなくて・・・なんでブラとパンツなんかでいるんだよ」

「まあ、元は俺の脳みそで着せてたんだけどな?」


「だって、お風呂から出てなんでまた服なんか着きゃいけないの?」

「汗かくじゃん・・・」


「もっともだな・・・俺が悪かった・・・ドール専用パジャマがいるな」

「それはそうと母ちゃんはどこへ行ったんだ?」


「お隣さんにカイなんとかっての持って行ったんだって・・・カイなんとか」


「カイなんとか?・・・ああ、回覧板か」


「そんな感じのやつ」


「母ちゃんがいないから、それで父ちゃんが鼻の下伸ばしてたのか?」

「ドール、ここにいるとスケベ親父のエロ〜い視線がドールに注がれるから

二階の俺の部屋に行こう」


俺はドールを二階の俺の部屋に連れて行った。

だけどな〜これってマズくないか?・・・昼間ならいざ知らず夜、女の子

と一緒の部屋にいたら、母ちゃんが、ふしだらだの不潔だのって激怒しそうだな。


太陽君は自分のスマホを見て時間を確認した。

ほんとはゲームしてる時間なのに・・・。


「あのさ、ドール・・・ひとつ疑問・・・君、汗なんかかくんだ・・・」


「だね・・・汗もかくし、ご飯も食べるし、それから、おしっこもウンチも

しちゃうね」


「なんだって?・・・玉が俺の理想の彼女に変身してるだけだろ?」


「私、徐々に人間化してってるね・・・」


「じゃ〜最終的に人間になるのか?」


「人間になんかなんないよ・・・近づいてるだけ・・・有機生命体は、変身した

ものには完コピはできないの・・・いつかは元に戻らなきゃいけないからね」


「複雑なんだな」


「ドールを、放ったままでゲームもできないしな・・・」

「目の前に俺の理想の子がいるって喜んでは見ても、なんにもできないんだ」


「なにもできないって?」


「いいのそんなこと、それより良い子はそろそろ寝る時間」

「まあ、最近は良い子でも12時過ぎたって普通に起きてゲームやってるけどな」

「だけど俺はドールがそばにいると思ったら絶対眠れないよ・・・」


いっそ起きてるか・・・明日、学校で寝りゃいい話だし。


「太陽君は、寝なくても平気なの?」


「平気じゃないけど・・・眠れないもん」


「どこか悪いの?・・・不感症とか」


「違うわ・・・なんで不感症が関係あんだよ、原因はドール・・・」


「え?私・・・私がなにかしたの?」


「そうだよな・・・ドールはなにも悪くない」


つづく。


知ってる人もいると思いますが、オロポはポ◯リをオロ◯ミンCドリンク

で割ったものですっちゃ。


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