第20話
次は施設を見ていく。精錬された鉄に変えたことで、性能が上がったのだ。箇条書きで説明すると、
・水産施設が1000リットルから1500リットルに
・ゴーレム修理施設が修理速度が上昇
・魔石生産施設が二週間から一週間の産出
・農園の生育速度が上昇
・魔力生産施設と魔力蓄積施設が一日一ポイントから二日で三ポイントに
こんな感じで性能が向上している。
大雑把に説明するとこうなるがもう少し詳しく説明すると、まずゴーレム修理施設で修理に必要な素材も減少している。魔力感知で見ていたら修理には魔力も使われていた。魔力の通りが良くなったおかげで使う魔力に無駄が少なくなって、修理に必要な素材が少なくなったのかもしれない。
そして魔石生産施設も、魔物素材を使えば魔石の生産速度が上がっていた。だがこれも一個作るのに百個もの素材が必要だったが、今では七十から八十まで必要な素材が減っていた。五個作ればさらに一個作れるようになったのだ! そんなわけでたくさん魔石が作れるようになっている。
「いろいろと性能が上がったおかげで作らなきゃいけない施設も増えたけど」
まず水がたくさん作れるようになって溢れそうなので、保管庫を作ってそこに水を入れている。保管庫はアイテムボックスみたいに仕舞える。そして移動できないが、独自の亜空間を持っているので、俺のアイテムボックスに干渉しない。
「とりあえずの一時的な処置だ。そのうち使い道を考えないと」
他にも施設自体の防御力が向上していたり、鍛冶場の熱も少ない魔力で大きな熱を生み出せるようになっている。鍛冶場に魔力を使っていたせいで、雀の涙しか魔力蓄積施設に貯まらなかったが、今でははっきりわかるくらいに貯まっている。
「魔力蓄積施設はメーターで表示がわかるようになっていて、今だと5%くらい貯まってるな」
それと改めて確認して気づいたが、今まで水産施設は大気中の魔力を使って生産していたらしい。だが今なら魔力生産施設があるから、その魔力を使っても生産できるみたいだ。といっても最大1500リットルまで生産できるが、空気中の魔力で十分賄えてるから、そのままにしている。まあ何かあったときのために覚えておくくらいだ。
「こんな感じで全施設を精錬された鉄に換装できた結果の性能向上だな」
改めて見てみるとだいたい1.5倍から2倍くらい性能が向上しているな。今までは鉄から精錬された鉄に変えるために新しい施設やゴーレムは作れなかったが、ようやく作れるようになるな。
「といってもまずは魔力生産施設を何台かと魔力蓄積施設を一台作っておかないとな」
魔力生産施設は稼働させるときに魔力を流すが、その後は生産した魔力を使って魔力を生産する。要は自己生産が可能だ。だからいくら作っても特に問題は起きないはずだ。それと念のため魔力蓄積施設を一台追加で作っておく。
それから魔力を使う施設だな。主に防壁などの防備に関するのが多いけど、それらも一応使えるようにしておきたい。
「他にも水を使う施設とかも作りたいし、まだまだ精錬された鉄は足りそうにないな」
そんな感じで施設を順に作っていって数日、恐るべき事態が起きた。
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