電車帰り
これは私が連勤明け電車で体験した話です
その日は20連勤明けという事もありどっと付かれていました
今思うとその疲れからくる幻覚だったのかも知れませんが真相は分かりません
話を戻すと20日連続で会社に寝泊まりして何とか全ての仕事を消化し終電ギリギリに帰路に付くことができました
駅に付くと人は数人しか居らず私の乗った電車では私含め四人ほどしか居らず、不思議に思いながらも目的地へ着くまで寝ようと考え座席に座りゆっくりとその瞼を閉じました
そうしていると大きな揺れと共に私は目を開けます
周りを見てみると乗っていた三人は消え電車内には私一人
窓の方を見るとトンネルの中なのか真っ暗でスマホを取り時間を確認しますが電源が入らず真っ暗なまま
私はしまったと頭を抱えていると突然アナウンスが流れ始める
「次は〜~、次は〜〜」
そう次はだけは聞き取れるのにそれ以降は理解が出来なかったのだ
アナウンスは明らかに日本語で駅名もハッキリと言っているのに私はそれが理解できず記憶の中でもぼんやりと浮かんでいるだけ
ふと窓の方を見ると濃い霧が立ち込めており窓を真っ白に染め上げている
そうした時間が二分ほど続くと段々と霧の奥が光り始め
月に薄く外が見え始める
外には3mくらいの人形の影が何十人と歩きその後ろには天を突き抜けんとする程の楼閣が建ち並ぶ
その風景を眺めているとまたトンネルへと入り窓が真っ黒に染まる
どこか寂しげでがっかりした様な気持ちになった私だったが遂にアナウンスが鳴り目的地に付いたことを私に知らせる
私は自分の頬を叩き電車を降りる
そこはいつもの見慣れた駅であり私は夢を見ていたのだろうと考え家へと帰りました
短編作品群 M1エイブラムス @34222
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