オカ研日記おまけ❶
これは大いなる伝説の1ページ
私所属するオカルト研究部のとある日常である
ここオカルト研究部では毎日先輩と同級生、私含めた三人で遠征先を会議している、
「明日はここに行くぞ〜最恐!吉宮トンネル〜」
「おおっ!流石先輩!私の伝説がまた分厚くなりそうですなぁ〜」
「大丈夫なんですよね先輩、そこ崩落の危険があるとか書いてますけど、本当に行って大丈夫なんですよね?」
「君は心配症だなぁ、先輩が選んできてるんだから失敗なんて有るはずない!ね?先輩」
「勿論だとも!ウチに任せよ、なんたってオカルト研究部の部長なのだからな!」
「さっすが先輩〜横の根暗野郎とは違いますなぁ」
「だ、誰が根暗だ誰が……全く、別になりたくてなった訳じゃ……」
「まぁまぁ後輩ちゃん達〜安心しなよ、今回は先日買った車の試運転も兼ねて行こうじゃないか」
「良いですねぇ先輩〜車なんてかっこいいです!」
「車ですか……いつも通り自転車かと思いましたが山道ですし流石に違いますよね……」
「なんだ?自転車がお望みかい?ならば自転車で行くか?ウチはいいぞ?後輩ちゃんも良いよな?」
「先輩が行くなら何処へでも!私の伝説も分厚くなるって物です!」
「く、車が良いです……流石に死にます」
「運動不足なんじゃないのか?根暗、私が鍛えてやってもいいぞ!神話級の良いジムを知ってるんだ!」
「おっ良いねぇ後輩ちゃん、頼めるかい?」
「辞めてくださいよ先輩まで……このままが良いんですって」
「そんなんじゃ彼女出来ないぞ!ジャンジャン鍛えて筋肉を見せつけないと、乙女は寄ってこないぞ!」
「そう言うのは乙女が言うものだろ、お前みたいな厨ニ病じゃあな」
「な、なんですとー良いでしょうならば私の伝説的な格闘術で泡吹かせてやりますよ!」
「あ、謝るんでやめてください」
「後輩ちゃんの格闘術は痛いからねぇ……おっと、もうこんな時間か」
「そうですね、今日は解散しましょうか」
「に、逃げるなー」
同級生は纏めていた荷物を持ち出し足早に去っていく
「もう少し居ても良かったのに……」
「まぁ後輩くんにもやる事があるんでしょ、ウチらも帰って準備しないとだし」
「そうですね!それじゃあ私もこれで!」
「気を付けるんだよ」
「はい!」
私は先輩に深々と頭を下げ軽快なスキップで家へと向かったのだった
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