夢日記

夢日記



これは先日見た夢なのだが……

正直あまり気は進まないが習慣なので書いていくことにする


夢の中で私は家族と車でとあるショッピングモールに来ていたらしい

キラキラとした店が並び私はそのギラギラと光る商品に目を輝かせ人目を気にすることはなくショッピングを満喫していた、

香水や服などを買い漁り満足したのか私は海警をしていた家族に先に戻る旨を伝えて鍵を貰い駐車場に戻って来ていたのだが駐車場に車はなく彷徨う事となった、


数十分は歩いていたかな、

駐車場の外側を歩いてふと横を見るとさっきまであった大量の車が消えていたんだ、

私は別のフロアに来てしまったのかと思ったが妙に違和感を感じ最寄りのエレベーターまで向かった。


エレベーターに関われていた階は私達が車を止めた駐車場の階を示しておりフロア移動すらしていなかったのである、今考えると正直パニックになってもおかしいとは思うがその時の私は妙に冷静だった。


私はそこを離れて何処かへ向かう

確信めいた何かが私をそうさせるのだ

その時の感情はモヤが掛かっており思い出す事は出来ないがね、

まぁそうやって歩いていると私の見慣れた車だらけの駐車場が目に映り

再び私が自分の意思で体を動かせる様になった時には既に車の中へ入っていた。


さっきまでの奇妙な光景を思い出し何が起きたのか思考していると買い物を終え袋いっぱいの嗜好品や食料をトランクに詰め込んでいた

私は何か安心しさっきまでの出来事を仕舞い車が動くのを待った。


妙な場所だったなと遠ざかるショッピングモールを窓から見ながら後は帰るだけだと思いスマホを見る

ゲームやらメールの確認やらをして一通りの事を終え外を見ると何故か商店街の中にいた、

ただ道として使っている雰囲気はなく先は長く出口が見えないと言うのに減速を始めるのだ

私は家族にここは何処か、何故止まろうとしているのか問いかけるは返事はなく

遂にとある八百屋の前で車が停車する

家族はドアを開け車を降り鍵も閉めずに何処かへと向かう

私も遅れまいと降り家族に付いていき走るがとうとう見失ってしまう


見る限りシャッターの閉められた商店街、

スマホを見ると時は20時であった

薄青色の空模様に当てられた商店街は妙な暗さを醸し出し私を不安で押し潰そうとしてくる

私は必死に走った

走って、走って、走った

ここが何処か分からない

でも何か人を見つけないと自分が消えてしまいそうな恐怖を感じ必死に走った。


息も切れ吐きそうな程走った成果は商店街内の十字路に出ただけであった

必死に走ったせいでどこから来たかも分からない十字路、

どの道にも変わりはなく全ての店は閉められており看板もなかった

私はもう絶望を感じていたが最後まで足掻いてやろうと道を選び進んだ


進んでいくと何処かで祭りでもやっているのか

太鼓や鈴の音が鳴らされ空には提灯のような物が浮いている

私は直感的にこの先に人が居ると感じ疲れも気にせず走った

太鼓の音と鈴の音がドンドンと近付いてくる

それは煩いほどに


そしてそれは正解だったらしい

次に目を開けると増えや鈴、太鼓が鮮明に聞こる開けた場所に出て店も空き私から見て右の場所には出口と言わんばかりの大きな空白があり

着物やりんご飴等を持った人が沢山集まっていたのだ

私はドッと遅い来る疲労感と不安から解放された安心感から近くのテーブル席に座りため息を付いた


しかし状況が改善されたとは言っても家族の位置は相変わらず分からずここが何処かも分からない

そう考え悩んでいると三人の少女が私の肩を叩き相席を希望してきたのだ

私はそれに了承し三人は私の座るテーブル席の空いている場所に座り私も含めて何かの雑談を始めた


祭りについてだった様な気もするに全く別の内容だった気もする

正直分からないが非常に楽しい時間だったのを覚えている、

そうやって雑談をしていると何処か懐かしいような音楽が流れ始め周囲を見渡すと出口らしい空白の奥にある店についていたプロペラのような物が音楽を垂れ流しながら不規則に回転を始めていた、

私はそれを見てさっきまで笑みが消えた

言い表せない様な、高所に居るような奇妙な恐怖感に訪れ相席している少女達にあれが何か問いかける

しかし少女達は私の質問に首を傾げるのみで何も教えてくれない


私が身を乗り出しあれだよとプロペラを指差すと少女達の反応が消えそれと同時にさっきまで続いていた太鼓や鈴等の音が消え私の耳にはそのオンガクだけが響いていたのだ


私はその奇妙な光景に辺りを見渡すがさっきまで居た筈の人々は居らず席の方に目をやると少女達も消えており出口も消えていた、

しかし耳には先程の音楽が煩いほど聞こえ私は耳を塞いでいた

泣きそうになりながら壁に寄りかかり時が過ぎるのを待っていると誰かの男性の声が聞こえ

夢から覚めた


夢だったかと安心し布団を退け電気を付けコーヒーを準備していると


鈴の音が外で響いた

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