第11話 隠しダンジョン⑤
「困ったな。やっぱり場所は一緒じゃねぇのか。どこにあるんだ?」
「まぁ、似たのような沢山あるからね。あんなダンジョンを見つけるには、本来4つぐらいのクエストを受けないと行けないから」
俺達は森の中を彷徨っていた。
黄金のダンジョンの入り口を探しているが、あれから1時間ぐらいの時間が流れても見つかる気配がない。
「それに、二つ目から最低条件レベル40以上じゃないと受けられないしね」
やはり全部が全部一緒ならすぐに全ての隠しダンジョンがすぐに見つかってしまう。あるいは黄金のダンジョンを消された可能性もある。
「んん?」
ーーーーー
アイテム[ドラゴンのタマゴ]が孵化しようとしています。イベントリーから出してください
ーーーーー
おお!そういえばそんなのあったな!
俺は急いでイベントリーからタマゴを取り出した。
タマゴを地面に置きジッと待ってると、ビリっと亀裂が入る。すると爆発するかの様にタマゴの殻が飛び散る。
「キュイ?」
「...か、か、かわ「わぁ!!かわいいい!」
俺のペットなのに、抱き着こうとしたとき、リンに先に奪われてしまった。4つのツノ、赤い眼球に黒い瞳孔、コウモリのような羽をパタパタと動かす黒いドラゴン。
ーーーーー
Name:名無し Lv:1
等級:???
Race:
Hp:1200 Mp:500
ステータス
STR:30
DEF:30
AGI:60
INT:30
Skill
[
ーーーーー
ーーーーー
スキル[
等級:レア
属性:炎
効果
・MP10消費して、攻撃力120%のダメージを与える
・一定の確率で相手に火傷を与える
ーーーーー
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スキル[|ドラゴンの反逆者]
等級:ヒーロー
属性:無
効果
・MP40消費して、対象に受けたダメージの80%反射するバフを付与する
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このドラゴンの反逆者って奴、なかなか使えるな。ペットにバフ系のスキルを持ってるのは当たりか?
「ねぇ!なんでボクはまだ孵化しないの?」
「そりゃ、俺が先にMPを込めたからな。リンは1時間後に孵化する予定のはずだ」
「キュイ?」
「ああ!」
抱き抱えているリンの腕の中から、飛び出してどこに向かう。せっかくのペットだ、逃げられたら悲しい。俺達はすぐにドラゴンの後を追った。
「ガウ!」
あれは?ラッキーリス?!
倒すと結構低い確率だが、LUKを一つ上げてくれる超レアなモンスター。ラッキーリスはドラゴンの一撃によって倒される。
レベルアップ
ドラゴンがレベルアップした。
だが、そんな事よりラッキーリスがいるって事は、近くに黄金のダンジョンがあるって証拠になる。
「早速ペットが役立つとはな...」
俺はラッキーリスがいた付近を探した。
根っこの部分にばつ印の傷跡が見つけた時は、思わずニヤリと笑みをこぼした。
「リン!あったぞ」
「本当!」
俺はその木の下を掘る。
そこにあったのは一つの小さな木箱。
その木箱を開けると、黄金に輝く鍵があったのだ。
ーーーーー
消費アイテム[黄金の扉の鍵]
等級:ヒーロー
効果
・黄金のダンジョンにワープする(1/1)
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俺らは迷わずに早速そのダンジョンにワープする。
そこには目が痛むほどの、キラキラと黄金に輝く壁が広がっている。道は一本道、赤いカーペットが奥に伸びていた。
このダンジョンに入れるのは俺が知っている限り3回だけ。1個目の鍵は木の下にあり、2個目の鍵は王族クエストの報酬、3個目の鍵はあるボスモンスターを倒す。
前作のゲームでは俺たちは、あるクエストを受けて、木の下に鍵が埋まっていると知った、この黄金のダンジョンの存在を知った。なら木の下に黄金のダンジョンに向かう鍵を知っているのはこの俺達だけだ。あのNPCを見つけるだけで超レアだ、もしクエストを受けないと現れない鍵ならもっと時間が掛かっている。
「多分ボクたちが一番最初だよね?」
「ああ、だから前回よりもここのお宝を独り占めにできるぞ」
あのアイテムは欲しかった。
前にはもう取られててゲットできなかった指輪を今ここに手に入れる。俺達は前に進む、このダンジョンの特徴はボスモンスター以外、モンスターが存在しない。ただ一本道だけのダンジョン。普通に進めばボスモンスターがいてそれを倒せば報酬がもらえる。
だが、それなら他の隠しアイテムがゲット出来ない。黄金のダンジョンには隠し扉が7つ存在する。
まず一つ目
俺はその壁を思いっきり壊した。
そこには一つの空間と、一つのアイテムが浮いていたのだ。
ーーーーー
消費アイテム[修行場のダンジョンの鍵]
等級:レア
効果
・修行場のダンジョンにワープする(1/1)
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これで経験値をたっぷり稼がせてもらう。
前作もこれを手に入れたが、あの時のレベルは200を超えていた。このダンジョンに向かったがレベルは2しか上がらない。あの時のレベルならあんまり重要なアイテムじゃないが、今の俺たちにとっては爆速でレベルを上げれる。
二つ目
ーーーーー
装備[闇の暗殺者の指輪]
等級:ヒーロー
制限:暗殺者系のクラス
性能:AGI+100 INT+30
効果
・闇系のスキルの追加ダメージを20%アップ
・闇系のスキルを受けるダメージを20%カット
・戦闘時、対象の位置を知らせてくれる
ーーーーー
これだよこれ!等級ヒーローのくせに、敏捷を100も上げてくれるチート装備品。ヒーローで指輪系のアイテムで敏捷を100も上げてくれるのはこのアイテムだけ。
三つ目
ビリリ!
「アリス!ここはボクが開けていい?!」
「反応したって事は、ここにあるんだな」
リンは扉を開ける。
そこにあったのは黄金に輝く脚の鎧。前作、リンが愛用していた、黄金獅子の鎧だ。
ーーーーー
セット装備[黄金獅子の鎧]
等級:エピック(進化可能)
制限:剣士系のクラス 善人であること
性能:HP+2000 STR+200 DEF+100 (セット効果によって上昇する)
効果
・《獅子の足跡》MP100消費して、獅子の足跡を付ける
(踏んだ先に足跡が出来る。その足跡には5秒後に攻撃力120%の爆発ダメージを与える)
(確定的に火傷を与える)
・《セット効果》 黄金獅子のセットを装備した時に封印が解除される
・《セット効果》 黄金獅子のセットを装備した時に封印が解除される
・《セット効果》 黄金獅子のセットを装備した時に封印が解除される
・《セット効果》 黄金獅子のセットを装備した時に封印が解除される
・《セット効果》 黄金獅子のセットを装備した時に封印が解除される
・《セット効果》 黄金獅子のセットを装備した時に封印が解除される
・黄金獅子を装備している時、他の黄金獅子の装備に惹かれる事がある
ーーーーー
ーーーーー
条件を満たしました
セット効果一つを解放
・
(一つ炎玉に対して、自身の既存STRを10%アップ。最大300%までアップする。最大まで達した時、次の攻撃には300×STRの重撃ダメージを与える)
(1分間、敵を倒さないとリセットされる)
ーーーーー
リンの好きなPVPにしては使えない効果だが、俺にとっちゃめちゃくちゃ強い効果だ。これからの集団戦が楽になる。
「よし行こう!!」
「ああ」
...一時的だったが、結局リンには攻撃力と防御力には勝てないか...
ーーーーーーー
(アリスのメモ帳)
現在のリンのステータス
ーーーーー
Name:リン Lv:14
Class:剣士 称号:神童プレイヤー...
Hp:2050(+8350) Mp:2050(+2850)
ステータス
STR:146(+540)
DEF:51(+305)
AGI:43(+100)
INT:43(+100)
LUK:10(+5)
保有ポイント:0
Skill
『バッシュ攻撃』...
Ability rune
○なし
○なし
○なし
ーーーーー
アリス<HP10000超えって...
ここまで読んで下さり、ありがとうございます。
モチベで執筆スピード変わるので、続きが読みたいと思って下さったら、是非☆☆☆とフォローしてくれると嬉しいです!
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